三重県初のドリフト体験施設が新たな交流の場を提供

新たなモータースポーツの拠点、SHO-RISE MOTOR PROJECT

三重県桑名市に、ドリフトを安全に楽しむことができる新しい体験型施設が登場しました。その名も「SHO-RISE MOTOR PROJECT」です。この施設は、リアルなドリフト体験を提供するために最新のドリフトシミュレーターを導入し、年齢や経験を問わずに「走る楽しさ」を共有することを目的としています。

本格的なドリフト体験を手軽に

SHO-RISE MOTOR PROJECTでは、かつてサーキットや峠でしか味わえなかったドリフトの興奮が、バーチャル技術とリアルな操縦感覚によって再現されます。これにより、地域のクルマ愛好者や若者たちが安心して技術を磨くことのできる「クルマの塾」としての役割を果たしています。このプロジェクトの背景には、代表の江口昇平の強い想いがあります。彼は若いころからドリフトに魅了される一方で、その実現の難しさを身をもって経験してきました。

江口氏は「手軽に安全にドリフトを学べる場所を作りたい」という夢を抱くようになり、このプロジェクトをの立ち上げに至りました。クラウドファンディングを通じて多くの支援を受け、地域の仲間と共に実現へと向けて活動を進めています。

先進技術でのシミュレーション

施設の最も大きな魅力は、実際の運転に近い動作感が得られるドリフトシミュレーターです。実際のGを感じることはできないものの、映像、音響、そしてステアリングのフィードバック技術により、タイヤのグリップの抜け具合や、逆ハンドルをかけるタイミング、アクセルの操作感覚を体験者が「感じる」ことができるよう設計されています。

また、複数台のシミュレーターをネットワークで接続することで、仲間同士のタイムアタックや対戦も楽しめる仕組みがあります。操作のデータ保存、走行のリプレイ分析が可能であるため、技術の向上や練習にも最大限活用できます。初心者向け講習や、実車に近いプロ設定モードといった多彩な設定で、参加者のレベルに応じた体験ができるようになっています。

幅広い体験コースを用意

「ドリフトに興味があるが、始めるのにどうしたらいいのかわからない」そんな方々のために、10分、30分、60分の体験コースが設けられており、参加者は気軽にハンドルを握ることができます。イベントや大会、キッズ向けのレッスン、女性限定の日など今後は多様なプログラムも計画されています。

また、地域の中高生から社会人までのクルマ愛好者が自然とつながり、情報交換や交流ができる「コミュニティスペース」として機能することも大きな目標です。

地域社会との連携を深める

最近では、サーキットの閉鎖や走行環境の減少により、モータースポーツを楽しむ機会が失われつつあります。SHO-RISE MOTOR PROJECTは、そんな現状を打破すべく、若者の技術育成や安全運転教育、さらには地域企業とのコラボレーションを通じて、モータースポーツ文化を地域社会に根付かせる活動を展開していきます。学校や企業、自治体と連携し、夢や挑戦することの価値を広める取り組みも考えています。

クラウドファンディングで実現

このプロジェクトは、立ち上げ段階からの支援を受けて実現しました。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」での実施を通じて、地域の方々やドリフトファンからの支援を受け、コラボレーションが生まれました。支援者には体験チケットやオリジナルグッズなどのリターンが用意されており、地域発の挑戦としても注目を集めています。

代表の想いと未来への展望

江口昇平は、「誰かの夢のきっかけになるような場所を作りたい」との信念のもと、整備士としてのキャリアを活かし、自ら手を動かして店舗が形作られたことに誇りを持っています。今後も、地域イベント・体験会・大会を開催することを計画し、将来的にはシミュレーターの販売やフランチャイズ展開も視野に入れています。桑名から全国に、モータースポーツの文化を広げていくことでしょう。