HYBE、過去最高の第1四半期を記録
2024年4月29日、HYBEが発表した連結決算によると、同社の第1四半期の売上高は5,006億ウォン(約4,980万円*)に達し、前年同期比で39%増加しました。この業績はHYBEの歴史の中で初めての最大値です。営業利益も前年同期比で約50%増の216億ウォンという好結果を持つHYBEは、音楽業界全体においても注目の存在となっています。
売上を押し上げた要因
通常、第1四半期はアーティストたちが新作アルバムやプロジェクトの準備に取りかかる時期であり、業績が低迷することが一般的です。しかし、今年度はHYBE MUSIC GROUPのアーティストたちが、多くのワールドツアーを行ったことが大きく影響しました。特に、BTSのJ-HOPEやSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、BOYNEXTDOORなどが国際的な場でパフォーマンスを行い、その結果、売上高が大幅に増加しました。
アーティストによる直接参加型売上
アルバム、公演、広告などアーティストが直接参加する売上は3,094億ウォンに達し、全体の62%を占めています。特に公演部門が前年同期と比較して3倍に増加し、1,421億ウォンとなりました。これは、アーティストたちがワールドツアーを通じて多くのファンの支持を得た結果と言えるでしょう。
間接参加型売上も好調
さらに、MD(マーチャンダイズ)やライセンシング、コンテンツ、ファンクラブなど、間接参加型の売上高は1,912億ウォンに達しました。この中で特に目立ったのはMDおよびライセンシング部門で、前年同期の約600億ウォンから今四半期には約1,200億ウォンに増加。ツアー関連商品が全世界で受け入れられ、多数のHYBEアーティストの知的財産を使用したキャラクター商品が売上に寄与しました。
今後の見通し
第2四半期に向けた見通しも順調で、HYBE MUSIC GROUPアーティストたちが新たにアルバムをリリースすることが決定しています。BTSのJINは5月16日に「Second Solo Album」を発表し、6月からのファンコンサートツアーでグローバルファンに会う予定です。また、SEVENTEENもデビュー10周年記念のアルバムリリースを控えています。他にもENHYPENは6月に新たなアルバムのリリースを行い、LE SSERAFIMは初のワールドツアーを通過してファンに会う予定です。
新人アーティストの期待
今年は新たにデビューするアーティストも多く、特に「aoen」という7人組ボーイズグループは、大いに期待されています。彼らは日本のテレビ番組を通じて選ばれ、6月11日にデビューシングルを発表する予定です。
HYBEの未来へのビジョン
HYBEは、音楽を愛する全ての人々に向けて革新的なエンターテインメントを提供することを目指し、今後の成長に向けた挑戦を続けています。同社は、多様なビジネスモデルを構築し、音楽業界での存在感を一層高める方針です。2024年には「HYBE 2.0」を導入し、テクノロジーとプラットフォームを軸に、グローバルな市場へと展開を進める構えです。
今後のHYBEの動きに注目が集まります。