武蔵野大学の学生が伝統芸能を深く学ぶ特別ゼミの実施報告

武蔵野大学での伝統芸能体験ゼミ

武蔵野大学の独自プログラム「授業改善トライアル」によって、文学部日本文学文化学科の学生たちが日本の伝統芸能に触れる特別ゼミが実施されました。このゼミでは、能楽や日本舞踊の体験を通じて、学生たちが日本の文化についての理解を深める貴重な機会が提供されました。

ゼミの概要

本ゼミは全7回の構成で行われ、その中で日本の豊かな伝統芸能がテーマにされました。「山姥」というキャラクターに焦点を当てた研究発表が先行し、能楽や日本舞踊の実技も体験する形式です。

プログラムの内容

1. 各伝統芸能の理解（10月2・9・16・23日）
学生たちが「山姥」をテーマに、能、歌舞伎、文楽、昔話に関する研究を発表。

2. 能の指導（10月30日）
能楽師の佐々木多門氏による具体的な謡と舞の指導。

3. 日本舞踊の指導（11月6日）
日本舞踊家の西川祐子氏からのワークショップ。

4. 実演鑑賞（11月20日）
実際の能や日本舞踊などの演目をプロの演者によって鑑賞。特に、「山姥」の能と「花へんろ」の舞踊が披露されました。

実演鑑賞の様子

実演では、さまざまな実演者が集まり、作品の解説や実演を行う貴重な時間が設けられました。学生たちはプロの舞台を間近に体感し、能楽と日本舞踊の違いや、それぞれの魅力を感じ取りました。

学生たちの反応

参加した学生の感想からは、実演の迫力に圧倒されたことや、プロの視点を聞けたことが印象的だったという声が多く上がりました。「山姥」の存在について考えることで、自身の中に新たな理解が生まれたと感じた学生も多く、座談会を通じて深い学びを得ることができたと言います。

教員の意見

この特別ゼミを主催した三浦裕子教授と金子健准教授は、実演家たちとのコラボレーションによる学びの重要性を強調しました。教授たちによれば、学生たちがこの形式を通じて得られた経験は、今後の彼らの学びに大きな影響を与えることでしょう。

まとめ

武蔵野大学が取り組む「授業改善トライアル」は、学生たちに豊かな学びを提供することを目的としたプログラムです。この特別ゼミに参加した学生たちは、日本の伝統芸能に実際に触れることで、それを学ぶだけでなく、文化理解を深める貴重な体験を得ました。また、この取り組みは今後の伝統文化の継承にもつながる重要な試みと言えます。