モータースポーツでの未来を見据えた技術交流が鈴鹿で開催!
11月21日、鈴鹿サーキットにて、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する株式会社日本レースプロモーション(JRP)が主催する「第2回技術セッション」が行われました。今年の最終戦にあたるこのイベントには、14社が参加し、180名を超える来場者が集まり、活気あふれるビジネス交流が展開されました。
今回のセッションでは、「サステナビリティ」をテーマに、カーボンニュートラル燃料や次世代パワートレイン、低環境負荷の運営技術など、多岐にわたるトピックが取り上げられました。特に、F1やフォーミュラE、スーパー耐久などさまざまなカテゴリーで磨かれた技術や研究成果が展示され、参加者の注目を集めることとなりました。
JRPの代表、上野氏は、2021年にスタートした「NEXT50」プロジェクトについて触れ、様々なメーカー間での協力が生まれた背景を説明しました。彼は、「モータースポーツはモビリティ産業の発展に寄与する実験室であり、今回の技術セッションはその重要性を広く伝えるための新しい取り組みである」と強調しました。また、持続可能な移動を実現することが未来の社会や文化の基盤を支えると述べました。
基調講演では日産、ホンダ、トヨタが次世代EVや水素エンジン開発などについて講演を行い、モビリティの未来についての展望が示されました。特に2026年シーズンにSUPER FORMULAに導入が予定される国産セルロースエタノール混合低炭素ガソリン(ENEOS/raBit)の紹介などがあり、参加者にとって有意義な内容となりました。
さらに、展示ブースエリアではSUPER FORMULAの技術提供パートナー企業が最新技術を紹介しました。これにより、180名を超える技術者や研究者が意見交換を行い、サーキットならではの実走環境の中で活発な技術交流が生まれました。
JRPは、今回のセッションの成果をもとに、モータースポーツが社会的な課題解決や技術革新に寄与する可能性を再確認し、今後も社会に必要とされるモータースポーツの発展を促進する計画を立てています。参加企業や団体には技術発信や研究・実証に興味のある方々が集まり、今後の展開に期待が寄せられています。
次回の技術セッションは、2026年シーズンの中で7月17日(金)、11月20日(金)に予定しております。詳細はSUPER FORMULA公式サイトで発表されるので、ぜひご注目ください。
鈴鹿での技術セッションは、モータースポーツ業界とモビリティ産業の新たな価値創造の場として、今後も発展していくことでしょう。未来に向けての一歩が、ここから始まります。関連の技術情報や今後の予定は、公式サイトを通じて随時お知らせいたします。