2025年の投資アンケート:「日本株」と「金」が上位に
株式会社日経CNBCが実施した最新の投資家アンケートの結果が発表されました。この調査は、2025年5月2日から8日にかけて、現役の投資家144人を対象に行われました。晴れの日もあれば曇りの日もある、この混沌とした市場の中で、投資家たちがどの資産に注目しているのか、その傾向を探ります。
アンケートの結果と内訳
調査の主題は、「今後、投資資金を振り向けたい資産は何か?」というもので、12の選択肢から最大3つを選んでもらいました。その結果、最も多かった選択肢は「日本株」で、なんと64.6%もの投資家がこれを選びました。次いで「金(ゴールド)」が28.6%、そして「日本の中小型グロース株」が23.8%、さらに「米国株インデックス」が15.6%の支持を集める結果となりました。
謎に包まれた市場環境
トランプ元大統領の関税政策の影響が続く中、多くの投資家が不透明な未来を見据えつつ、慎重に資金を配置しようとしています。特に、「日本の中小型グロース株」が3位に入ったことには、意外性があると感じる人も多いでしょう。これは、市場が改変の兆しを見せる中で、投資家たちが改革の可能性に期待を寄せているとも考えられます。
日経CNBCの番組「昼エクスプレス」では、松本清一郎と岡村友哉がこの調査結果を詳細に解説しました。岡村氏は、中小型成長株への関心は今後の規制緩和を期待する声もあるとコメントしました。対して松本氏は、米国市場からの資本流出が、日本のディフェンシブ商品の需要を増やしていると指摘しました。
投資家の生の声
さらに、アンケート結果に寄せられたコメントからは、投資家の本音も聞こえてきます。例えば「日本株」を選んだある投資家は、国内市場の情報を把握していることが自分の選択の決め手だと語っています。「知っているものにしか投資しない」という原則に従うと、自国株に投資すべきだという意見が多く見受けられます。
日本株とともに「金(ゴールド)」を選んだ投資家の一人は、リスク管理の一環として金の保有を重要視しています。トランプ大統領の発言によって金価格が変動しやすい現状を受けて、資産の一部を金に振り向けることが賢明とされています。また、REITや米国債への関心も高いことが伺えました。
今後の金融市場を占う
現在の金融市場は、トランプの関税政策ばかりでなく、金利やインフレに影響される不安定な状況にあります。これに対して、投資家たちは安全資産やディフェンシブな選択肢を多様に検討する姿勢を見せています。特に日本株は、不要なリスクを避けながらも成長を求める投資家にとって、非常に魅力的な選択肢に映るようです。
この結果を踏まえて、今後も日本市場が注目されることは明白です。日本は、安定した情報の提供と、リスクを管理するための選択肢が多い国に成長していく可能性があります。
まとめ
今回のアンケート結果は、現役投資家の意見や直面している市場のリスクを浮き彫りにしました。選択肢として数多くの資産が挙げられましたが、やはり日本株と金に対する信頼は強固であることが明らかです。資産運用に対する意識の変化や、今後の投資戦略がどのように進化していくのか、これからの市場に注目していきたいと思います。
詳細なアンケート情報は、
日経CNBC公式サイトでご覧いただけます。