東京上陸!防衛技術博物館の出張展示
2026年1月の週末、東京都八王子にて特別な展示イベントが開催されます。この機会は、NPO法人防衛技術博物館を創る会が、これまでの活動報告と共に防衛装備品の実物を展示する初めての試みです。
防衛技術博物館を創る会の活動
静岡県御殿場市に拠点を置くこのNPO法人は、2011年から機械産業の継承と防衛意識の向上を目指してきました。近年、クラウドファンディングを通じて多くの支援を受け、本博物館の設立に向けて着実に歩みを進めています。これまでの活動では、様々なコミュニティとの協力のもと、5000人以上の支援者から1億3000万円を超える支援を募りました。
出展される展示車両
特に注目されるのが、戦後に改造された「ハ号ブル」であり、これは日本陸軍が配備した昭和16年製の九五式軽戦車を元にしています。ブルドーザーに改造されたこの車両は、北海道や道東で長年にわたり活躍し、2023年に修復作業を経て再び日の下に戻ってきました。また、世界初の量産型4WD乗用車「くろがね四起」も出展されます。こちらは2014年から修復作業が行われていて、現役のエンジンで走行可能な状態に復元されました。
展示会の詳細
展示は2026年の1月10日(土)13時から20時、11日(日)9時から15時まで、東京たま未来メッセで行われます。入場は無料ですが、各種講演会への参加には事前登録が必要ですのでご注意ください。
展示内容には「ハ号ブル」を始めとして、「くろがね四起」や「ウィリスMBジープ」などが含まれ、日本戦車の歴史をひも解くパネル展示も計画されています。また、アニメーター大塚康生さんのイラストも展示予定で、幅広い年代の方々が楽しめる内容となっています。
講演会と特別トーク
代表理事の小林氏が行う「活動報告会」や、特別講演も予定されています。特に「九七式中戦車修復についての特別講演」は、深い知識を持つ小林氏が語る貴重な機会となるでしょう。また、大塚康生さんのイラストについてのトークも行われる予定で、興味深い内容が盛りだくさんです。
まとめ
防衛技術博物館を創る会の出張展示は、国産防衛装備の歴史を知るまたとないチャンスです。戦車やブルドーザー、4WD乗用車など貴重な車両が一堂に会するこの機会を、ぜひお見逃しなく。詳細情報は公式サイトやSNSでも随時発信されていますので、併せてチェックしましょう。また、事前登録が必要な講演会についても詳細が発表されるのを待って、参加準備を進めましょう。8月に開催される防衛技術博物館の出張展示会で、国防の成り立ちを感じてみてはいかがでしょうか。