令和の高校生が語るテレビドラマ視聴率の真実とは？

現役高校生のテレビドラマ視聴率の変遷

令和の現役高校生が、テレビドラマに対して冷静な眼差しを向けています。最近の調査結果によると、なんと62.5%の高校生が「今年テレビドラマを見ていない」と回答しました。この数字は若い世代の視聴習慣の大きな変化を示しています。

視聴理由は「推し」

調査によると、視聴した高校生の多くは「好きなアイドルや推しの役者が出演しているから」という理由を挙げました。それが視聴の動機づけとなっていると考えられます。若者たちは、ドラマの内容よりも自分の「推し」を見たいという気持ちの方が強いことが明らかになりました。このように、応援するアイドルが絡むことでドラマを見始める高校生が増えています。

男子高生からは「仮面ライダーガヴを見た」という声も。人気の仮面ライダーシリーズは多くの男の子たちに親しまれており、その影響で現在も楽しんでいる高校生がいるようです。これは幼少期からの習慣が根付いている証かもしれません。

テレビ離れの現実

一方、62.5%の高校生がテレビドラマを見ないと回答した背景には、「テレビを見る時間がない」という声が多く寄せられました。彼らの視聴時間の多くは、YouTubeやTikTokなど他のプラットフォームに奪われているのです。「他にやることがある」「その時間をSNSに使っている」という意見もあり、テレビの優先順位が下がっていることが分かります。

また、「興味をひかれるドラマがない」「面白いと思えない」という意見も少なくありません。テレビドラマが高齢者向けの作品にシフトしている現状から、若者たちはさらに距離を置くようになったようです。彼らはむしろ、過去のドラマを見たり、ストレートなストーリーの作品に惹かれる傾向が強いようです。

最後まで視聴する率は高め

調査で興味深いのは、今年ドラマを見た高校生の約69.9%が「最後まで視聴した」と回答したことです。このグループは「面白かった」というポジティブな意見が多く見られ、ドラマの魅力をしっかり感じている様子が伺えます。それに対して、30.1%は「途中で離脱した」と答えました。その理由は「面白くなくなった」「展開が読めて飽きてきた」など一般的な意見が多く含まれていますが、「めんどくさくなった」との声も多く、高校生特有の心理が影響しているようです。

若者の「テレビ離れ」の背景には、さまざまな理由があります。自宅での時間の使い方や求める楽しみが多様化してきた結果、テレビドラマよりも他のメディアに流れる傾向が強くなっているのです。

現役高校生が選んだドラマランキング

調査結果から、特に人気のあったドラマをランキング形式で紹介しました。お笑い芸人・バカリズムが脚本を手がけた「ホットスポット」や、不倫がテーマの「子宮恋愛」が話題となりました。他にも「御上先生」や「なんで私が神説教」といった学校を舞台にしたドラマが人気を集めています。その中で際立ったのが「波うららかに、めおと日和」です。このドラマは戦前の日本を舞台にしていて、若者たちは歴史を学びつつ楽しんでいる様子が見受けられました。

若者のドラマ視聴についての調査結果は、彼らの文化や価値観の変化を反映しています。今後のテレビドラマ界にはどのような変化が訪れるのか、注目が集まります。