森田芳光の魅力
2025-08-12 17:26:29

上映企画「森田芳光」を通じて新たに知る日本映画の巨匠の世界

映画監督 森田芳光 特集上映のお知らせ



国立映画アーカイブでは、2025年10月14日から上映企画「映画監督 森田芳光」が開催されます。これは、日本映画界で多彩な作品を残した森田芳光(1950-2011)の作品を一堂に楽しむことができる貴重な機会です。

森田芳光の映画的遺産


森田芳光は、1970年代の自主映画ブームの中で登場し、1980年代の日本映画を牽引しました。近年では、ニューヨークやパリ、韓国などで回顧上映が行われ、さらにその評価は高まっています。本特集では、彼の監督作だけでなく、脚本家としての仕事にも焦点を当て、31プログラム(38作品)を通じて彼の業績を多角的に探ります。

特集の見どころ


特集上映の中で注目すべきは、森田の旺盛な実験精神を感じさせる作品群です。例えば、商業映画第1作となる『の・ようなもの』(1981)や、社会現象を巻き起こした名作『家族ゲーム』(1983)、カルト的な人気を持つ『ときめきに死す』(1984)といった作品が展示されます。また、夏目漱石の小説を映像化した『それから』(1985)や、インターネットコミュニケーションを先取りした『(ハル)』(1996)など、森田作品は多様性が豊かです。さらに、脚本も多く手掛けた森田芳光の功績を改めて見直すため、脚本家としての作品も上映されます。

ニュープリントによる上映


今回の特集では、38作品中15作品が新たに制作されたニュープリントで上映されます。薬師丸ひろ子が主演する『メイン・テーマ』(1984)や、バブル期を映し出した『愛と平成の色男』(1989)、娯楽映画の王道を追求した『おいしい結婚』(1991)、そして藤子・F・不二雄とのコラボ作品『未来の想い出 Last Christmas』(1992)など、最新技術で生まれ変わる名作たちに期待が高まります。

8mm作品の特別上映


特集では、森田芳光が若き日に製作した8mm作品も展示されます。日本大学芸術学部に入学後、彼が手掛けた自主映画は当時の若者たちに大きな影響を与えました。特に、『映画』(1970)や『水蒸気急行』(1976)、さらには『ライブイン茅ヶ崎』(1978)などの作品は、彼の初期の実験的な試みを感じ取ることができ、商業映画への道を開く原点となっています。

トークイベントで深まる理解


上記の他に、上映中には森田芳光の大学時代の友人や、彼の映画制作に携わった関係者によるトークイベントも開催予定です。河添博幸氏、夏目房之介氏、三沢和子氏らがゲストとして参加し、森田の作品やその背景について語る貴重な機会です。

スタンプラリーで楽しみ倍増


上映企画と連動し、展覧会会場でもスタンプラリーを実施します。展覧会や上映に訪れた際にスタンプを集めることで、プレゼントがもらえるチャンスもあります。これはファンにとって嬉しい特典となることでしょう。

開催概要


  • - 企画名: 映画監督 森田芳光(Yoshimitsu Morita Retrospective)
  • - 会期: 2025年10月14日(火)-26日(日)、11月4日(火)-23日(日)(月曜日は休館)
  • - 会場: 国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU[2階]
  • - 主催: 国立映画アーカイブ
  • - 問合せ: 050-5541-8600(ハローダイヤル)
  • - HP: 国立映画アーカイブ

この特集上映は、森田芳光の情熱的な映像の世界に触れる絶好の機会です。彼の作品を改めて見直し、観客として楽しむと同時に、映画の持つ力を再確認する時間となるでしょう。


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