音楽制作の新境地『DAIM』とは
新たな音楽制作のプラットフォーム『DAIM(DMC AI MUSIC)』が始動しました。このプロジェクトは、AIやブロックチェーン技術を駆使し、楽曲制作から流通・マネタイズに至るまで、一貫したサービスを提供することを目指しています。特に注目すべきは、誰でも直感的に楽曲を作成できる点で、プロのクリエイターによる仕上げも期待できるのが特徴です。生成された楽曲は、ブロックチェーン上で安全に保管され、販売されます。
DAIMの仕組み:5つのステップ
DAIMは、音楽制作の過程を5つのステップに分けて整理しています。それぞれのステップは、初心者からプロまで幅広い層に対応する設計がなされています。
1.
無料で楽曲生成:Webブラウザ上で動作するAIツールを用い、自分だけのメロディやビートを無料で作成。
2.
プロによるブラッシュアップ:世界的なDJやシンガー、動画クリエイターが生成された楽曲を専門的に編集・リミックス。
3.
保存・処理インフラ:GPUクラウド「JANCTION」が、高速レンダリングとデータ保管を行います。
4.
世界デビュー支援:A-Nexusがブランディングや海外PR、IPビジネスを推進。
5.
流通・マネタイズ:DiscoverFeedがクラブイベントや配信サービスでの楽曲利用・収益化をバックアップします。
提携背景と目的
現在、AI音楽市場は急速に成長しており、2030年には40億米ドルに達する見込みです。この成長に伴い、著作権問題や収益配分の透明化が求められています。そのため、DMC LAB、ジャスミーラボ、A-Nexus、DiscoverFeedの4社は、包括的なパートナーシップを結び、互いの強みを活かしてDAIMを構築しています。これにより、音楽制作の民主化や価値の透明還元、リアルタイムでのGPUアクセスを目指しています。
サービスの特徴
DAIMの魅力は、簡単に使えるブラウザ完結の操作性と、業界標準に合わせた生成モデルにあります。さらに、NFTによる権利管理がされており、収益化方法も多岐にわたっています。楽曲生成やパブリッシュは無料で行え、収益が発生した際に15%の手数料が掛かります。
各社の役割
それぞれの企業が果たす役割も重要です。DMC LABはクラブミュージックとWeb3の融合を推進し、ジャスミーラボは低コストでGPUクラウドを提供しています。A-Nexusはアーティストの海外展開を専任し、DiscoverFeedはトップDJやイベント業界との連携を担います。
ローンチイベントレポート
DAIMのサービス発表イベントは、2025年6月28日に東京・六本木のCROSS ROPPONGIで開催されました。昼の部では各社のCEOが事業ビジョンを披露し、夜の部では特別に招かれた約500名の関係者によるプライベートパーティーが行われました。夜の部では人気DJのNickey Romeloが特別セットを披露し、参加者を魅了しました。
CEOコメント
各CEOからは、DAIMの活動に対する熱い思いが語られました。DMC LABのCEOは新しい音楽の創出を目指し、ジャスミーラボのCEOは音楽生成の敷居を下げる意義を強調しました。A-Nexus、およびDiscoverFeedも、アジアの才能を世界に広め、持続可能な収益モデルを創出する決意を表明しています。
今後の展望
DAIMは2025年11月にサービスを開始する予定で、楽曲制作プラットフォームの開発やブロックチェーンの実装、テスト運用を進めています。音楽生成に新たな風を吹き込むDAIMの登場が、今後の音楽業界に与える影響に期待が高まります。