自動車用電気・電子機器に特化した新JIS規格が発行
2026年3月23日、自動車用電気・電子機器の環境試験規格として知られるISO 16750シリーズに基づき、日本産業規格(JIS)第2部が発行されました。この規格は、特に自動車の信頼性に関わる重要な試験条件を示しており、国内市場のニーズに応えるために策定されたものです。
JIS第2部の目的と内容
自動車業界は、近年急速に進化しており、特にCASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)技術の革新に適応しなければなりません。このような背景から、自動車に搭載される電気・電子機器の数が飛躍的に増加し、それに伴う品質評価の重要性が増しています。今回のJIS第2部は、そのニーズに応えるべく発行されました。主に、電気負荷に関する試験手順及び要求事項が定められています。
この規格では、電気・電子システムやコンポーネントが自動車内外にどのような影響を及ぼすかに焦点を当てています。特に、電圧試験や絶縁抵抗など、電気負荷に関連する試験条件が詳細に説明されています。
規格の主なポイント
1.
電源変動への適応
- エンジン始動時やオルタネーター作動時の電圧変動に対する動作確認が行われます。
2.
電気的保護機能
- バッテリーの逆接続や過電圧時の保護能力が評価されます。
3.
安定性の確認
- 発電機からの電圧ノイズや瞬時停電が機器に与える影響の確認が求められます。
新規格がもたらす期待
JIS第2部の発行により、自動車部品の電気・電子機器の評価が一貫して行えるようになります。特に、国内外のサプライチェーン間での評価基準の違いを少なくし、製品開発の円滑化が図られることが期待されています。また、ISO16750シリーズを網羅することで、共通の基準に基づく品質確認が可能となり、重複した試験を避けることで効率的な開発が促進されます。
この新しいJIS規格の制定は、国内自動車産業の品質保証体制をさらに強化し、持続的な成長を支える重要な一歩となるでしょう。
日本規格協会について
1945年に設立された一般財団法人日本規格協会は、標準化および管理技術の開発、普及、啓発を目的としています。この法人は、JIS規格や国際規格の開発・発行を通じて、日本の産業や社会の発展に寄与する幅広い活動を展開しています。今後も、技術の進化に即した規格の整備が期待されており、自動車業界における重要な役割を果たしていくことでしょう。