一夜限りのオープンエアシネマ『Ikejiri Service Station Film Night : Roadside Landscape』
2026年9月6日(日)、東京都目黒区にある池尻大橋駅前の元ガソリンスタンド跡地で、一夜限りの特別なフィルムナイトが開催されます。このイベントは、建築的な思考を持つ「DDAA LAB」と、食の視点から持続可能な共存を目指す「Terrain」が共催するものです。会場は来年秋には新たな複合施設に改装されるため、現状のガソリンスタンドの面影を残した空間で、さまざまなカルチャーが交差する瞬間を楽しむことができます。
Ikejiriの土地と文化の記憶
「池尻」という地名は、過去に大きな池が存在していたことを由来に持ち、古代から多くの人々が往来してきた土地です。この場所は、20世紀における自動車社会の到来と共に、新たな文化を形成しました。ガソリンスタンドやモーテル、ドライブインなどの新しい空間が生まれ、これが「ロードサイド」として知られる独自の文化的景観を作り上げました。映画や映像作品においても、こうしたロードサイドの風景は重要な舞台となっています。
今回のフィルムナイトは、この「元ガソリンスタンド」という場所を起点に、人々が古くから行き交ってきた道の記録や、自動車社会が私たちに与えた影響を再考するきっかけとなることを目指しています。都会の喧騒を離れて、映画とともに時間を過ごす特別な夜となることが期待されています。
上映作品のご紹介
「Ikejiri Service Station Film Night」では、3本の映像作品が上映されます。
- - 19:00〜19:09|『Powers of Ten』(1977年|チャールズ&レイ・イームズ|9分)
内容:湖畔のピクニックから宇宙の果て、そして原子の世界まで。視点が変わることで感じるスケールの違いを楽しむ9分間。
- - 19:30〜20:01|『Visible Cities』(1991年|バベット・マンゴルト|31分)
内容:シャンタル・アケルマンの作品に関わったマンゴルトが二人の女性を通じ、都市の風景と所有、居場所について掘り下げます。日本初公開となる作品です。
- - 20:20〜21:20|『Chasing Houses』(2017年|ジャスティン・タイム|60分)
内容:アメリカ西部を舞台に、移動する住宅を追いかけながら「家」とは何かを問うロードムービーです。こちらも日本初公開です。
特製ドリンクと軽食も楽しめる
会場では、軽食やドリンクも用意されており、「Massif」や「Overview Coffee」による、美味しいワインやコーヒーが堪能できます。飲食物はキャッシュオン形式での販売となり、入場は無料です。座席数は約50席と限られているため、早めの来場がおすすめ。
記憶と映像の交差する一夜を演出
この特別なイベントは、池尻の過去を掘り起こし、映画の持つ力で未来を見つめ直す場となるでしょう。移動と定住、そして文化の交差点としての池尻で、一晩限りの特別な体験をお楽しみください。皆様のご来場を心よりお待ちしています。