感受性に満ちた少年少女の葛藤を描く映画『世界から守ってくれる世界』が愛知で撮影決定

誰もが自分を受け入れることができる社会を目指す

愛知県で全編撮影が決定した映画『世界から守ってくれる世界』。この作品は第7回暮らしの小説大賞を受賞したもので、普通に生きることに葛藤する少年少女の姿を通じて、誰もが「ありのままの自分」を受け入れられる社会の実現を目指しています。

映画化の背景

映画制作を手がける株式会社dnuof（神奈川県川崎市）は、地域との連携によるエリア活性化に積極的に取り組んでおり、特に愛知県において独自性豊かなストーリーを展開することを目指します。撮影は2026年に愛知県内で予定され、刈谷市、岡崎市、豊田市、西尾市などをロケ地として検討しています。

物語の特徴

この映画では、喧嘩の絶えない家庭で息を殺して生きる14歳の少女、薫子と、セーラー服姿で登校する勇気あるクラスメイト、中鉢章雄の交流を描きます。二人が互いに理解し同感する姿から、視聴者は自己表現や居場所の大切さを考えさせられます。特に思春期の感受性は、周囲の期待と異なる道を選ぶこともありますが、それによって生まれる葛藤や成長が瑞々しく描かれるのです。

制作の意義

本作は、「普通」という価値観の枠に囚われず、自由に自分を表現することの意味を問いかけます。大人たちは、子どもたちをおおらかに見守り、「大丈夫だよ、私はあなたの味方だよ」と声をかけるべきだというメッセージが込められています。多様性を尊重し、自分自身を否定せずに生きること。そんな社会を目指すために、この映画は制作されます。

ご支援のお願い

この作品の趣旨に賛同いただける企業や個人からの支援を募集しています。特にSDGsの目標に関連した活動を行う企業や、愛知県の魅力を発信する支援が期待されています。また、若い世代が映画制作に携わる機会を創出するためにも、地元の方々の参加が大切です。

監督の想い

企画・監督を務める前田直樹氏は、小説に触れた際の感動がこのプロジェクトのスタートだったと語ります。「決めつけではなく、観客が共鳴し考えることができる物語を作りたい」との想いを込め、愛知県で映画を撮影する理由も、多様な地域の魅力を映し出すためとしています。愛知の文化や特産品を取り入れ、地域の人々にも参加してもらうことで、より豊かな作品を生み出す予定です。