神戸の街を舞台にしたヴィッセル30周年の冒険「VISSEL QUEST」レポート
2025年12月24日から2026年1月16日まで、神戸・三宮センター街で開催される「VISSEL QUEST」が、ヴィッセル神戸の30周年を祝う特別なイベントとして注目を集めています。このイベントでは、神戸の街と共に歩んできた30年間のクラブの歴史を、RPGのゲーム形式で体験できる構成が魅力です。
初日の12月24日には、クラブの歴史を体現する山川哲史選手が参加し、彼自身のキャリアとも重ね合わせながら、クラブの道のりを振り返りました。山川選手は、ヴィッセル神戸の歩みを通じて成長してきたことを肌で感じ、特に印象深かった出来事を語ってくれました。
「VISSEL QUEST」の魅力とは
イベント会場に設営された全長約270メートルのRPGマスは、ウィッセル神戸の歴史的瞬間をマッピングしています。1995年のチーム創設から始まり、阪神・淡路大震災の影響を受けながらもJリーグ昇格を果たすまでの過程や、ポドルスキやイニエスタといった海外スター選手の加入、さらには数々のタイトル獲得まで、様々な出来事が息づいています。山川選手も、小学生の頃から目にしてきたこの歴史を改めて感じ、当時の選手たちの姿に懐かしさを感じたとのこと。
特に2017年のポドルスキ加入にまつわるエピソードが印象に残ったそうで、「大学時代に練習に参加した際、その実力に驚愕しました」と、その当時の気持ちを語ります。そして2023年にクラブ史上初となるJ1優勝を達成した瞬間は、今も心に残る景色として描写されました。その後も2連覇を達成した2024年については、「嬉しい気持ちよりもホッとした気持ちが強かった」と率直な思いを述べました。
歴史と震災への理解
震災を経て成長してきたヴィッセル神戸の歴史については、山川選手自身は実感しにくい部分もあると前置きしつつ、「中学生の頃から関わりを持つ自分にとって、その歴史は切っても切り離せない」と話しました。支えてくれた人々への感謝の思いを改めて認識し、成績で応えたいと力強く語った山川選手。
来シーズンへの意気込み
今シーズンについて振り返る中で、「悔しいことも多かったが、チーム全員で何をすべきかを話し続けたことが成長に繋がった」と、成長を実感したことを明かします。そしてオフシーズンには下半身強化に取り組むと意気込んでおり、トレーニングに邁進する姿勢を見せました。
最終的には、来シーズンの抱負を約1メートルの巨大絵馬に記した山川選手。「ACLE優勝」を掲げたそのメッセージには、クラブの悲願を成し遂げる強い意志が込められていました。新監督のもとで、チーム力を向上させるべく、自らの役割を果たすことを誓いました。
地域とのつながり
最後に、地域やファンへの思いを込めた締めくくりとして、「ヴィッセル神戸が大好きで、このクラブで戦い続けたい。歴史を共に重ねていきたい」と情熱的に話す山川選手。彼の熱いメッセージは、今後の活動に向けた期待感を高めずにはおきません。
「VISSEL QUEST」は、ヴィッセル神戸の歴史を深く知るだけでなく、その成長過程を共に体験できる貴重な機会です。ファンならずとも、多くの人々に楽しんでもらいたいイベントです。