心の声を聴く映像
2026-07-17 14:40:58

津久井やまゆり園事件から10年、音楽と映像で命の尊厳を問う

命の尊厳を見つめて——津久井やまゆり園事件からの10年



2016年に発生した津久井やまゆり園事件から10年が経ちました。この重要な節目に、株式会社ヘラルボニーが新たな映像作品を制作しました。この映像は神奈川県の受託事業として、ヘラルボニーが中心となり、音楽家の蓮沼執太氏とのコラボレートによって作り上げられています。音楽と映像を通じて、いのちの尊厳や共生社会の意義を再考する試みがなされています。

様々な「心の声」を感じ取る


映像作品のタイトルは『ハートビート・ボイス津久井やまゆり園事件から10年、心の声を聴く』です。この作品では、発語が可能かどうかに関わらず、すべての人に宿る「鼓動」を声として捉えるアプローチが採用されています。息づかいや足音、そして日常生活の音を収録し、それを元に蓮沼氏が楽曲を制作。映像のナレーションは、アーティストのコムアイ氏が担当します。

記憶を未来につなぐ


ヘラルボニーはこの映像を通じて、事件の記憶を風化させることなく、社会に根付く偏見や差別に対する再考を促しています。この映像は、神奈川県が推進している「ともに生きる社会かながわ憲章」に基づいた啓発活動の一環として生まれました。映像では、日常の音を起点に、「生きていること」の意味を問いかける構成が考えられています。

未来への希望を描く


映像の全体構成は約30分で、事件の概要から現在の津久井やまゆり園、さらには共生社会へとつながる内容が盛り込まれています。蓮沼氏と共に収録された日常の音が、共生社会を考える手助けとなる情報を提供しています。2026年6月には、蓮沼氏が実際に津久井やまゆり園を訪れ、日常の音を収録しています。

ROUTINE RECORDSの役割


また、ヘラルボニーが運営する実験的な音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」では、知的障害のある方々の日常の音に着目し、それを音楽として生み出すプロジェクトを行っています。このレーベルは、障害を持つ人々と連携し、その日常を社会に届けることで、相互理解を深めることを目的としています。

公開情報と今後の展望


本映像作品『ハートビート・ボイス』は、2026年7月26日(日)に一般公開される予定です。テレビ神奈川での放送や、神奈川県公式YouTubeチャンネルでの公開が計画されています。この作品を通じて、命の尊厳について再考するきっかけを与えることが目指されています。また、作品の背後には、制作に関わった多くの人々の思いがあります。監督の桑山知之氏は「幸せな日常がある場所」としての津久井やまゆり園に触れ、その日常に潜む「声」を届けることを目指したと言います。

このプロジェクトは、視覚だけでなく聴覚を通じていのちの尊厳を伝え、観る者に深い思索を促す映像作品として仕上げられています。私たち全員が、言葉の有無ではなく、命が「在る」ことの大切さを理解し合うための第一歩として、この作品に触れてほしいと思います。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

関連リンク

サードペディア百科事典: ヘラルボニー 蓮沼執太 津久井やまゆり園

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。