劇団ケムリ研究室、新作『サボテンの微笑み』公演の詳細が発表される

ケムリ研究室の新作『サボテンの微笑み』が上演決定

劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏（KERA）と俳優の緒川たまき氏が手がける演劇ユニット、ケムリ研究室が2026年3月から4月にかけて東京・シアタートラムにて新作『サボテンの微笑み』を上演します。これまで様々なテーマで作品を展開してきた彼らの待望の新作公演の詳細が、この度発表されました。

誰もが共感する小さな物語

『サボテンの微笑み』は、大正・昭和初期の日本を舞台に、兄妹が住む家を訪れる人々の姿を描いた物語です。過去の公演で見せたような刺激的な展開ではなく、日常の中での小さな夢や感情に焦点を当て、それらを丁寧に掬い上げるようなストーリーが展開される予定です。

主演の緒川たまきさんからは、「人々の心の中で芽生えるさまざまな感情を、愛おしい日本語で届けたい」とのコメントが寄せられ、期待感が高まります。公開されたビジュアルでは、真っ白な背景に佇む緒川たまきさんと、彼女に寄り添うサボテンが、作品の柔らかな世界観を象徴しています。

精鋭キャストが集結

本作では、少数精鋭のキャストが参加します。主宰の緒川たまきさんをはじめ、デビュー20周年を迎えた実力派俳優の瀬戸康史さん、彼と初共演となる瀬戸さおりさん、話題の配信ドラマに出演した清水伸さん、独自の存在感を持つ赤堀雅秋さん、ナレーションや声優でも高評価を受ける萩原聖人さん、映像作品にも多数出演する鈴木慶一さんと、多彩な面々が揃いました。彼らを通じて、会話劇としての深みが生まれることでしょう。

東京公演は2026年3月29日から4月19日まで、全25公演が予定されています。上演後は兵庫、豊橋、北九州、新潟と全国巡演も行われるとのことです。また、チケットは2026年2月14日から一般発売予定ですが、早期先行受付も設けられています。

ケムリ研究室について

ケムリ研究室は、2020年にケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきの二人で立ち上げられた演劇ユニットです。これまでに発表した作品には、コメディから不条理劇、ディストピアものまで多様なジャンルが存在し、ファンを魅了してきました。今回の『サボテンの微笑み』では、さらに成長を遂げた彼らの物語がどのように描かれるのか、今から楽しみですね。