フィジーの音楽授業の始まり
フィジーというオセアニアの美しい島国で、音楽の授業が新しい扉を開こうとしています。認定NPO法人グッドライフの活動により、フィジーの子どもたちに向けた音楽教育がスタートし、ピアニカの寄付がその推進力となっています。
初めて見るピアニカを手にしたフィジーの小学生たちは、その新鮮な楽器に大喜びの様子です。この取り組みは、フィジーのラウトカ市の教育委員会のサポートのもと、子どもたちの情操教育を支える大きな一歩です。
フィジーの教育環境
フィジーの多くの学校では、音楽や芸術系の授業が設けられていないのが現状です。音楽教育が乏しい背景には、楽器が不足していること、そして教える人材がいないことが挙げられます。それでも、フィジーの人々は伝統的な歌や楽器を通じて、音楽の持つ力を大切にしています。しかし、体系的な音楽教育を受ける機会は限られていました。
この新たな音楽授業の導入により、子どもたちは基礎的な楽器の知識と技術を習得することが期待されています。その結果、音楽の才能を開花させ、将来的には職業として音楽に関わる道を選ぶ子どもが現れるかもしれません。
ピアニカの寄付活動
2025年5月の時点で、マシンガンズの滝沢さんが主催する「ごみフェス」と連携し、ピアニカをはじめ、絵本、ランドセル、柔道着などのアイテムを集めています。現在までに100本のピアニカをフィジーに送り、更に追加で100本の寄付を予定しています。
集まったピアニカはフィジーの音楽授業開始に不可欠な楽器であり、現地の教育環境改善につながる貴重な資源となります。10月には現地を訪れ、実際の授業の様子をレポートし、さらなる改善について意見交換を行う予定です。
子どもたちの成長を支える
フィジーの子どもたちが真剣に「きらきら星」の練習をする姿は、彼らの音楽への情熱が伝わってきます。教師たちも新たな楽器の使い方を学びながら、子どもたちに音楽の楽しさを教えることに努力しています。スチールドラムを使用した伝統音楽の授業や、クラシック音楽の基礎を学びながら、子どもたちが音楽の楽しさを実感できる環境が整いつつあります。
メディアの注目
その様子は、2025年5月19日に宝塚市の小林聖心女学院で行われたピアニカの寄付会にて、NHK京都の夕方ニュース「京いちばん」で取り上げられました。多くの人々にこの取り組みが伝わり、フィジーの子どもたちの未来へとつながる支援が広がっていくことが期待されています。
グッドライフの使命
NPO法人グッドライフは、日本国内で発生する不要品をリユースし、世界中の人々に笑顔を届ける活動を行っています。
このように、ピアニカの寄付を通して、フィジーの子どもたちに音楽教育を提供することで、彼らの未来を明るく照らす手助けをしていきます。音楽の力を信じ、フィジーの音楽授業を応援していきましょう。