調査の背景
24時間営業と多様な商品を取り揃え、生活に寄り添った存在となっているコンビニエンスストア。最近ではオリジナルコスメやアパレル商品まで扱うようになり、消費者のニーズを先取りしています。このような変化に合わせて、どのようにコンビニが"選ばれる存在"となり、逆に"離れていく"原因を探ることが、企業にとっての課題となっています。
今回の調査は、全国の20歳以上で週に1回以上コンビニを利用する1,000名を対象に、コンビニ利用に関する意見や実態を把握しました。これからのマーケティング戦略に役立てられるデータを提供します。
調査概要
調査方法:ウェブアンケート
対象者:全国の20歳以上、週に1回以上コンビニを利用する方
有効回答数:1,000名
実施日:2025年5月14日(水)〜15日(木)
普段よく購入する商品
調査結果から最も多く購入されている商品は「ドリンク」で61.0%という結果に。次いで「弁当・おにぎり」が54.7%、最後に「サンドイッチ・パン」が52.2%となりました。特に若年層は日用雑貨の購入率が高く、20代や30代は40代以上に比べて約3倍以上の購入傾向が見受けられました。このことから若年層は、価格に対する割高感を一時的に無視して、利便性を優先する傾向があることが伺えます。
利用理由
コンビニに行く理由として、最も多く挙げられたのは「近くにあるため」や「便利さ」ですが、若年層は「他の店舗では手に入らない商品」や「キャンペーン・割引」にも強く引かれています。このように、特に20代から30代の層は、コンビニを新商品や特別企画の宝庫と考えている様子が浮かび上がります。
年代別の傾向
年代別に見ると、どの層でも「手軽さ」と「立地の良さ」が評価されていますが、40代以上は生活インフラとしての利便性を重視しているのに対し、20代・30代は"新しい商品や限定キャンペーンが楽しめる"というポイントが大きいと分かります。これに伴い、20代は価格が高くても希少性があれば購買意欲が高まる傾向も見受けられます。
驚きの決済手段
最近はモバイル決済の利用が52.3%に達し、特に30代ではこの数字が65.5%に上昇しました。これとは対照的に、20代と30代は現金使用率が高いことが特徴的。年齢によって使用する決済手段にも変化が見られる点は興味深いです。
コンビニへのイメージ
コンビニのイメージに関しては、「24時間営業」が多くの年代で評価され、特に若年層では「常に新しい商品が出る」との印象が強いことが確認されました。こうした新しさを楽しむ姿勢は、今後のマーケティング活動に活かすべきポイントです。
まとめ
調査から見えたのは、コンビニが持つ「利便性」と「新しさ」が多くの利用者に支持されているという事実。特に若年層は、商品やキャンペーンに対する期待が高く、今後もこのニーズに応えた商品展開が求められます。これらのデータを基に、コンビニ業界はさらに進化し、新たな顧客体験を追求していく必要があるでしょう。