夏の訪れを告げる2025年7月19日から、名古屋市の金山総合駅前にある金山南ビル美術館にて、「動き出す妖怪展 NAGOYA 〜Imagination of Japan〜」が開催されます。この展覧会は、日本を代表する妖怪文化に焦点を当て、最新の映像技術と立体造形で描かれた魅力的な空間を提案します。
この展覧会の特長は、古来より受け継がれてきた妖怪の概念を現代的に昇華させ、来場者に「YOKAIワールド」の没入感を提供することです。場内には「妖怪藤回廊」や「妖怪の里」、「妖怪裏小路」など、妖怪にまつわる様々なエリアが設置されています。
妖怪藤回廊では、魔を退ける植物として知られる「藤」を通じて、人と妖怪の境界を象徴的に表現しています。観客は、静けさの中で立ち止まり、目には見えないものへの思索にふけることができます。古くからの信念が息づくこの空間で、妖怪という存在の持つ深いメッセージを感じ取っていただけることでしょう。
妖怪の里では、数多くの妖怪画が展示されており、絵師たちの描いた不気味さやユーモアが不思議な存在としての妖怪を引き立てています。この空間では、妖怪たちとの再会を果たすことができ、まさに妖怪の原点に立ち返る体験が味わえます。
次に
妖怪裏小路。ここでは、妖怪造作とプロジェクションマッピングのコラボレーションが行われています。細く続く路地は、不気味で神秘的な雰囲気に包まれており、一歩足を踏み入れると奇妙な気配が感じられます。来場者は、普段目にすることのない妖怪の世界を体感できることでしょう。
さらに、
妖怪百鬼夜行のエリアが設けられています。ここでは、皆さんがよく知る妖怪たちが幻想的に行進する様子が再現されており、観客は不思議な夜の旅へ誘われます。妖怪たちと共に、この魔法のようなひとときを過ごしてください。
そして、展覧会の最終幕を飾るのは
妖怪大乱舞。ここでは、さまざまな妖怪が圧巻のスケールで活躍し、観る人々を魅了します。名前の知らない妖怪たちまでもが躍動し、日本の豊かな文化が一堂に会する空間となることでしょう。
「動き出す妖怪展」は、江戸時代や明治時代の有名な絵師によって描かれた妖怪たちの世界を最新技術で表現した、日本初のイマーシブ体感型デジタルアートミュージアムです。小豆島の妖怪美術館との協力により、妖怪文化や美術の解説も用意されており、老若男女が楽しめる内容となっています。
チケット情報は、前売券が大人2,000円、高校生1,300円、子ども600円など、さまざまな割引を考慮した価格設定が特徴です。チケットの購入は、Webや店頭、会場でも可能ですので、訪れる際はぜひ事前に確認してください。
開催期間は2025年7月19日から9月23日まで。会場営業時間は9:30から20:00(最終入場は19:30)で、休館日はありません。名古屋で新たな文化体験を掴むために、この夏は「動き出す妖怪展」と共に特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。公式HPより、詳細な情報を得ることもできますので、ぜひチェックしてみてください。