デフアスリート長内智選手、千葉県強化指定選手に選出！未来を切り開くリーダーへ

デフアスリート長内智選手、千葉県強化指定選手に選出

東京パワーテクノロジー株式会社に所属するデフアスリートの長内智選手が、千葉県の「令和7年度パラアスリート強化・支援事業」において、強化指定選手として選出されたことが発表されました。この選出は、デフ陸上競技における彼の努力と才能に対する評価のひとつであり、今後の活躍が非常に楽しみです。

長内選手は、デフ陸上競技で400mと800mの選手として活躍しており、2025年には日本初の開催となる「東京2025デフリンピック」の日本代表選手に内定しています。この大会は、聴覚障がい者のためのオリンピックとも言えるものであり、長内選手にとっては大きなチャレンジです。彼の目指す姿勢が、他の選手にも良い影響を与えることでしょう。

多様性と共生の意義

長内選手の活躍は、競技面だけにとどまりません。彼はD&I（ダイバーシティ＆インクルージョン）の理解を促進するために、小学校で講演を行ったり、陸上教室を開催したりと、積極的に社会に貢献しています。障がいへの理解を深めることは、スポーツ界だけでなく、我々の社会全体にとっても重要なテーマです。彼のような選手がいることで、周囲の意識も変わり、共生社会の実現に向けて大きな影響を与えられることでしょう。

長内選手の歩みと実績

長内選手は、千葉県佐倉市出身で、感音性難聴の障がいを持ちながらも、陸上競技を通して自らの可能性を切り開いてきました。中学時代はバスケットボール部に所属していましたが、団体競技のコミュニケーションの難しさから陸上に転向。すぐにその才能を発揮し、千葉県中学総体で優勝しました。

その後、大学では国際武道大学に進み、競技を続けたものの、一度は陸上から離れて接客業に従事することになります。しかし、過去の経験から「障がいへの理解を広めたい」との思いが強まり、再び陸上の道に戻ることを決意。大学時代に出会った聴覚障がいの同級生の影響でデフ陸上を学び始め、以来、その道を突き進んでいます。

競技以外の活動

長内選手は日々のトレーニングに励む傍ら、講演活動や手話の学びにも取り組んでいます。彼の講演では、自身の体験を通じて聴覚障がいや多様性への理解を深めることがテーマとなっています。これにより、より多くの人がデフアスリートへの理解を深め、共に支え合う社会が築かれるきっかけになればと考えています。

東京パワーテクノロジー株式会社は、長内選手を含む社員アスリートの活躍を通じて、多様な人材が活躍できる社会を目指し、支援を続けていきます。また、長内選手の今後の大会スケジュールや競技結果、イベント情報については、公式アスリートサイトにて随時更新されるので、ぜひチェックしてみてください。