ALPHAが志賀町と手を取り合う
Pestalozzi Technology株式会社(以下、ペスタロッチ)が開発した体力テストデジタル集計システム『ALPHA』が、令和6年の能登半島地震の影響で運動機会を失った児童・生徒のために、石川県志賀町と連携協定を結びました。この取り組みは、地域の未来を担う子どもたちの体力・運動能力の向上を図ることを目的としています。
連携の背景
ペスタロッチは、2020年度から『ALPHA』を導入し、「運動データを価値あるものに」というパーパスのもと、児童・生徒に対して個別最適な学びを提供、同時に教員にとっての負担軽減を実現しています。新型コロナウイルスの影響もあり、特に地震によって運動不足がさらに深刻化している中、志賀町と手を組む意義は大きいです。
目的と主要事項
この協定の主な目的は、被災した児童・生徒の体力・運動能力を向上させることです。また、学校教育における体育分野情報のデジタル化を促進します。具体的には、次のような連携事項があります。
1. 『ALPHA』の無償提供
2. 体力テストおよび生活習慣アンケートの結果調査・分析
3. さらなる取り組みについての双方の協議
ALPHAの特徴
『ALPHA』は、PCやタブレットなどさまざまな端末から簡単にデータの収集と分析が行える画期的なツールです。従来、体力テストは紙に記入してからExcelにデータを移すという煩雑な手続きを踏んでいました。しかし、ALPHAを導入することで、児童・生徒が自らデジタル端末に結果を入力し、それを教員がリアルタイムで確認・修正できます。この方式により、データ集計にかかる時間が大幅に短縮され、教員の業務負担も軽減されます。
運動の提案とデータ反映
『ALPHA』はデータのリアルタイム集計のみならず、運動結果に基づいたおすすめの運動動画を即時に視聴できる機能も備えています。これにより、児童・生徒は自分の運動能力に応じた運動を日常的に行うことが可能になります。今後、教職員が手間なく情報を集められることで、運動習慣の大切さをより一層広めていくことが期待されます。
利用端末とインストール不要
『ALPHA』は、あらゆるブラウザや端末に対応しており、インストールの必要がありません。GIGAスクール構想に基づく端末をはじめ、保護者のスマートフォン、教員のPCなどから手軽にアクセスできるため、地域の教育環境を大きく向上させることができます。
まとめ
ペスタロッチと志賀町の連携は、単に技術の導入にとどまらず、地域の未来を担う子供たちの健康と成長を支える重要な一歩です。これからも、ALPHAを通じて運動能力の向上を図る取り組みが全国に広がり、健全な社会の発展へと繋がることを願っています。