オープンソース適合
2025-12-22 15:54:51

パナソニック、オープンソースライセンス国際基準適合の快挙を達成

パナソニック、オープンソースライセンス国際基準適合の快挙を達成



パナソニック オートモーティブシステムズ(PAS)が、オープンソースライセンスの国際標準である「ISO/IEC 5230(OpenChain)」への適合を達成しました。この基準は、オープンソースソフトウェア(OSS)のライセンス遵守を確保するための国際規格であり、信頼性と透明性を追求するための重要なステップとして位置付けられています。

OpenChainとは


「ISO/IEC 5230」は、米国の非営利団体Linux Foundationが運営するOpenChain Projectによって策定されたもので、OSSの適切な管理と利用を支援するためのプログラムを定義しています。この標準に則ることで、企業はOSSを適切に活用し、コンプライアンスを強化することができます。

PASの取り組みと目指すもの


PASは、長年にわたりOSSの活用を推進し、そのコンプライアンス管理体制を強化してきました。2025年4月に設立予定のオープンソースプログラムオフィス(OSPO)を設け、OSSのコンプライアンスを徹底し、開発者への支援やOSSコミュニティへの貢献を続ける方針です。これにより、安全性の高いOSS管理を実現し、PASの製品への信頼性向上に寄与することを目指しています。

ソフトウェア定義車両(SDV)とOSSの重要性


最近のトレンドとして、自動車が「Software Defined Vehicle(SDV)」へ移行する中で、ソフトウェア中心の開発が進んでいます。この変化に伴って、開発プロセスは複雑化し、OSSへの依存度が高まっています。企業はOSSを活用することで開発期間の短縮やコスト削減を図る必要があります。

PASは既に、VirtIOの標準化やOSS化に取り組んでおり、VirtIOを基盤とした「Unified HMI」技術をオープンソースとして提供しています。これにより、オープンソース仮想化技術の業界普及に貢献してきたのです。

加えて、VirtIOに準拠するリファレンスプラットフォーム「SkipGen」と、仮想CDC開発環境「Virtual SkipGen」等のソリューションを展開し、自動車業界のSDV化に向けた共通基盤の進化に寄与しています。

今後の展望


今回の「ISO/IEC 5230」適合を契機に、PASはOSSを活用した高品質かつ信頼性の高いソリューションを提供し続けることを誓います。これにより、車載業界におけるオープンソースエコシステムの拡充と持続的な発展に寄与していく予定です。パナソニックの取り組みによって、OSSの信頼性が高まれば、ひいては自動車産業全体の発展にも貢献することでしょう。

満を持して認証を取得したパナソニックは、OSSの活用を通じて、未来の自動車開発に革新をもたらすと期待されます。これからの動きに注目が必要です。

詳細はこちらのプレスリリースからご確認ください。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: パナソニック オープンソース ISO/IEC 5230

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。