水辺の安全をAIで守る!SAFESWIMの導入プロジェクトが始動
溺水事故は年々深刻化している日本。水辺での楽しみが奪われないように、AI技術を用いた安全対策が進められています。特に注目されているのが、神奈川県のAIスタートアップ、株式会社BloomAIが手掛ける溺水検知AI「SAFESWIM」です。このプロジェクトは、神奈川県小田原市内のプール施設での社会実証を通じて、AIの活用による水辺の安全を実現しようとしています。
背景:監視員不足がもたらす危険
毎年、日本では700〜800人が水難で命を落としています。特に2024年には、子どもの水難者数は191人、そのうち28人が死者・行方不明者という厳しい現実がありました。溺れる人は、目立つように手を振ったり叫んだりすることは少なく、静かに水面下に沈むことが多いため、近くにいる監視員の目にも留まらないことがしばしばあります。また、全国各地の施設が抱える監視員不足も大きな問題です。人間の目だけに頼るのは無理があり、AIの導入が期待されています。
SAFESWIMの仕組み
SAFESWIMは、プール内の映像をAIがリアルタイムで解析し、溺れている人を瞬時に検知するシステムです。台湾のFortuneAI社が開発した技術を基にしており、99.9%の検知精度を誇ります。AIは監視員の能力を補完する役割を果たし、見逃しを防ぐことで、安全な水辺環境を作り出します。
小田原での実証プロジェクト
小田原での1年間の社会実証プロジェクトでは、SAFESWIMを最初に導入する施設として選ばれました。設置工事は2026年7月から始まり、8月にデモ施設として稼働を開始します。このプロジェクトでは、以下の3つの点を徹底的に検証します。
1.
検知精度とバリエーションの強化:多様な環境における誤検知を防ぎながら、見落としなく検知できることを実証します。
2.
報知機器との連動確認:検知結果を現場のスタッフに確実に伝える仕組みが機能するかを検証します。
3.
発報ルールの最適化:緊急時に現場が迅速に動ける運用ルールを策定するため、本データを利用します。
クラウドファンディングでの支援募集
SAFESWIMの実証プロジェクトを支えるためのクラウドファンディングが、CAMPFIREにて実施されています。目標金額は600,000円で、支援者には活動報告や成果を報告するリターンも用意されています。資金は、実証を最高の状態で行うために充てられます。
今後の展望
本プロジェクトの成功事例をもとに、他の施設や自治体への展開が計画されています。最初の1年間の成果を通じて、AI技術が日本の現場でどう機能するかが明らかにされる見込みです。得られた知見は、全国の施設が導入を判断する際の重要なデータとして活用されるでしょう。
代表の想い
BloomAIの代表、西尾直樹氏は、「水辺の安全を守ることは、文化を保存することだ」と語ります。水遊びの文化を未来に残すために、AI技術による新しい見守り体制が必要だとしています。
この取り組みを通じて、誰もが安心して水辺を楽しめる社会の実現を目指しています。ご支援をお願いいたします。