観客が刑事となる新感覚演劇、間違いから始まる正義が上演決定

観客が一部となる新たな舞台、私オムによる新感覚演劇『間違いから始まる正義』が、2026年2月19日から3月1日まで神田明神ホールで上演されることが決まりました。この作品は、従来の演劇の枠を超え、観客が劇中に参加し、リアルな体験をすることを目指した「会議室型シアター」によって構成されています。

没入型演劇の魅力

本作は、観客が捜査会議に参加することで、劇場という空間を越えた体験を提供します。観客は自らを参加者または見守る者に選ぶことができ、周囲の状況に応じて異なる感情を体験できます。会議に参加する者は、警察の一員として役者の演技を肌で感じることができるのです。近くで繰り広げられる熱い議論や感情の揺れは、その場にいるかのような臨場感をもたらします。

一方、見守り側に回ることで、会議に参加しているキャラクターたちの微細な動作や言葉を観察し、じっくりと事件の真相を追うことが可能です。観客が選択することで、同じ作品でも異なる視点から楽しむことができるのが大きなポイントです。

役者とスタッフに注目

脚本と演出は、演劇ドラフトグランプリ2023でグランプリを受賞した私オムが手掛けています。彼は、観客と役者が近い距離感で相互作用を持つ新しい舞台を作り続けている注目の演出家です。彼の手により、５人だけの特別な会議室がリアルな温度で展開され、観客はその緊張感に引き込まれていくことでしょう。

私オムは、作品について「正義の象徴たる警察官が自身の正義を見失った結果、どのような事態が起こるか」をテーマにしています。人間としての葛藤や信念に根ざした物語が展開され、観客は登場人物たちの迷いや信じる正義に触れることになります。

詳細な公演情報

公演は前川優希、富永勇也、前田隆太朗など、実力派キャストによって演じられます。公演はマスターチームとプリズムチームの2チーム制で行われ、全ての公演に参加したい方にはそれぞれの魅力を楽しむことができます。チケットは、参加席が18,000円、のぞき見席が12,000円で、早めの申し込みをお勧めします。

公演日程は2026年2月21日から3月1日まで、全公演が神田明神ホールにて行われます。チケットの販売は、ファンクラブ先行、オフィシャル先行を経て、一般販売が行われますので、この機会をお見逃しなく！