慢性筋骨格系疼痛に関する新たな研究成果を報告!
株式会社理学ボディが発表した研究結果は、慢性筋骨格系疼痛(慢性痛)に苦しむ多くの成人に新たな光をもたらすものです。この研究は全国108店舗を展開する「青山筋膜整体 理学BODY」で収集された初回来店時のデータを元にしています。特に注目すべきは、慢性痛を抱える12,235名の成人を対象とした解析の結果が、国際的に権威のある学術誌「European Journal of Pain」に掲載されたことです。
研究の背景
慢性痛には、痛みの強さだけでなく、それに関連する様々な心理や社会状況が影響していることが知られています。痛みを強く脅威に感じる傾向や身体を動かすことへの恐怖など、複数の側面が慢性痛の感じ方に関連していますが、これまでこれらの側面を十分に理解することはできていませんでした。今回の研究では、慢性痛を抱える人々の心理社会的な特徴を詳しく分析することを目的としています。
研究方法
研究は、初めて「青山筋膜整体 理学BODY」を訪れた患者を対象とし、過去3か月間の痛みが続いている成人12,235名を選びました。そして、痛みを評価するために、以下の4つの指標を基に解析を行いました:
1.
過去4週間の痛みの強さ
2.
痛みに伴う疲労や睡眠、感覚の過敏さなどの症状
3.
痛みを脅威と感じる傾向
4.
身体を動かすことへの恐怖
これらのデータを「潜在プロファイル分析」という統計手法にかけることで、慢性痛を持つ人々の心理社会的プロファイルを明らかにしました。
研究成果
結果として、6つの異なる心理社会的プロファイルが特定され、注目すべきはその背景の違いが痛みの強さだけでは説明できないことです。「高い痛み・低い運動恐怖」プロファイルでは痛みの数値が高い一方で、恐怖は低く、一方「中程度の心理社会的プロファイル」では痛みの強さが低いにもかかわらず、運動への恐怖が高いことが明らかになりました。
また、この研究では仕事への支障があるかどうかについても調査されました。10,144名中49.0%が痛みで仕事に支障を感じたと回答し、最も影響を受けているプロファイルでは67.3%に達することが分かりました。これは慢性痛が日常生活に与える影響を深く考察するための基盤となります。
研究の意味と今後の展望
本研究の意義は、すべての慢性筋骨格系疼痛患者を一括して捉えるのではなく、彼らの状態を多面的に評価することの重要性を示唆しています。今後、理学ボディはさらなるデータを基に、異なる集団においても同様のプロファイルが見られるのか確認や、慢性痛への理解を深めていくことを目指しています。これにより、痛みを抱える方への支援がより適切なものになることを期待しています。
まとめ
株式会社理学ボディは、慢性痛に向き合う人々の状態を理解し、ビジネスの枠を超えた健康支援の実現にむけて、常に新しい知見を採用し続けています。特に、心理社会的な側面を持つ研究結果が、患者ケアの向上に寄与することを信じています。これからも、理学ボディの研究成果とその発信に注目していきたい考えています。