オリンピック金メダリストが贈る「はじめての卓球教室」
2023年、東京児童協会が主催する卓球体験プログラムが実施され、オリンピック金メダリスト・水谷隼さんが特別講師として登場しました。東京都内の24の認可保育園や認定こども園を運営する社会福祉法人東京児童協会が、日本卓球協会との連携のもと、幼児たちに卓球の楽しさと挑戦する気持ちを教える新たなプロジェクトを開始しました。
教育とスポーツの融合で育む「挑戦する心」
東京児童協会は、子どもたちにとって「はじめての体験」を大切にし、トップアスリートから学ぶスポーツプロジェクトを展開しています。このプロジェクトでは、年間を通じて全24園の5歳児を対象に、約10種目のスポーツに挑戦し、スポーツを通じて「挑戦する心」や「達成する喜び」を育んでいます。
卓球は新たに加わるスポーツとして、日本卓球協会の協力を得て実現した体験会です。卓球の普及と育成を使命とする同協会は、BUTTERFLY、Nittaku、VICTASなどの企業からも支援を受け、保育園での卓球体験という前例のない試みに挑みました。
楽しさと学びの工夫が詰まった体験会
体験会では、園児の身長に合わせた特設の卓球コートが設けられ、大きなボールと簡単なラケットを使って、楽しく卓球を学べるよう工夫されました。当日は、BUTTERFLYが担当し、幼児向けに制作されたオリジナルの紙芝居や絵本を通じて卓球の魅力を伝えました。園児たちは興味津々で水谷選手と一緒に紙芝居を楽しむ様子が見られました。
その後、水谷隼さんがラケットの持ち方や打ち方を直接指導し、園児たちは笑顔で積極的にスイングを楽しみました。中には100回以上ラリーが続く子どももおり、会場は歓声に包まれました。活動の最後には、元気いっぱいのハイタッチが交わされ、「できた!」という達成感に満ちた素晴らしい時間が生まれました。
アスリートとの触れ合いは大きなステップ
水谷隼さんは体験会を通じて、「子どもたちが元気に卓球を楽しむ姿が印象的でした。最初は一人ではできないことも、周りのサポートを受けて挑戦を続けることで、次第にできるようになることを伝えたかったです」と述べました。卓球の楽しさを感じてもらえたなら嬉しいと語りました。
また、日本卓球協会の宮崎専務理事も「子どもたちにとって、一流選手に触れる機会は貴重です。この体験が将来的な卓球ファンのきっかけになることを期待しています」と期待を寄せました。
東京児童協会の理事長、菊地政幸さんは「一流選手との出会いが子どもたちに挑戦する心や夢を育むことが大切です。卓球を実際にプレーすることが、知識を実体験に変える大切なステップです」と、今回のイベントがもたらす意義を強調しました。
今後の活動と卓球の普及へ
東京児童協会では、卓球以外にも体操、ラグビー、チアリーディングなど、さまざまなスポーツを取り入れた年間プログラムを展開しています。これからも子どもたちに「挑戦」「達成」「協働」の喜びを学ばせる取り組みを進めていく予定です。
今回の「はじめての卓球教室」では、協力を得た日本卓球協会、提供企業のBUTTERFLY、Nittaku、VICTASに深く感謝し、このような貴重な体験が今後も続くことを期待します。子どもたちの笑顔と元気が、さらに多くの子どもたちに卓球の楽しさを伝えていくことでしょう。