万博とスポーツのSDGs
2025-05-14 14:49:10

大阪・関西万博でのスポーツを通じたSDGsへの貢献プログラムの実施レポート

イベントレポート:大阪・関西万博におけるスポーツの役割



2025年に開催される大阪・関西万博を機に、日本スポーツ振興センター(JSC)と国連訓練調査研究所(UNITAR)が協力し、スポーツを通じた持続可能な開発目標(SDGs)の普及を目的とした特別プログラムを実施しました。このイベントは、環境問題、平和の促進、社会的包摂、教育分野などにおけるスポーツの重要性を理解するための機会となりました。

開会挨拶とデモンストレーション



プログラムは、5月4日に開催され、JSCの芦立理事長が開会の挨拶を行いました。理事長は、バーチャルスポーツの進化が従来の物理スポーツの枠を超え、誰もが楽しく参加できる機会を提供していると強調しました。特に、バーチャルローイングのデモンストレーションでは、障がいの有無に関わらず誰もが楽しめる点が注目されました。

このプログラムでは、東京オリンピック・パラリンピックで使用された海の森水上競技場を模したコースを用いて、パラアスリートである髙野紋子氏と瀬戸僚太氏による特別なデモンストレーションが行われました。来場者は、トップアスリートのパフォーマンスを間近で体験し、その迫力を実感しました。

ワークショップの実施



プログラムの中核であるSDP(開発と平和のためのスポーツ)ワークショップでは、参加者がスポーツとSDGsの関連性を探る場となりました。JSCの山田悦子が、SDGs達成に向けたスポーツ活用のガイドラインを紹介し、スポーツが如何に社会課題の解決に寄与できるかを説明しました。

オーストラリアのRMIT大学のEmma Sherry教授は、100以上の国の政策文書に基づく調査結果を発表し、スポーツ政策とSDGsとの関係性についての洞察を提供しました。彼女は、SDGsに取り組む際に必要な明確な計画や具体的な目標設定の重要性を強調しました。

ワールドローイングの細淵雅邦氏も参加し、持続可能性戦略やエコシステム保護に向けた具体的な取り組みを共有しました。特に、仮想空間と物理的な活動を融合させるバーチャルローイングは、若者の運動不足や高齢化社会への対策としての可能性を示唆しました。

参加者の反応と今後の展望



ワークショップでは、参加者から多くの意見や質問が寄せられ、「分野を横断した協働」や「モニタリング・評価」の重要性が共通のテーマとして浮かび上がりました。今回のプログラムを通じて、JSCとUNITARはスポーツが持つ社会的影響力を広く発信し、今後の取組みへとつなげる重要な基盤を構築しました。

大阪・関西万博を舞台に展開されたこのプログラムは、多くの関係者が集まり、スポーツを通じたSDGsへの貢献の可能性を示す貴重な機会となりました。スポーツが持つ力を活かし、持続可能な未来を目指す新たな動きに期待が寄せられています。


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