注目の映画『蒙古馬を殺す』の日本初上映について
3月17日と23日に開催される「第20回大阪アジアン映画祭」で、話題の映画『蒙古馬を殺す(To Kill a Mongolian Horse)』が日本初上映されることが決まりました。本作は、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が授与したVIPO Film Awardを受賞した作品で、監督のチアン・シャオシュエン氏による心温まるストーリーが展開されます。
この映画は、モンゴルと中国の国境付近に暮らす生活を描いており、昼は牧畜をし、夜は馬術のパフォーマーとして生計を立てる男の物語。環境の変化がもたらす困窮した生活をリアルに表現しており、観客の心に深く響く内容です。特に、主演のサイナがオリジナルのエピソードをもとに演じる様子が印象的です。
映画の背景
チアン・シャオシュエン監督は、中国・内モンゴル出身で、ニューヨーク大学で映画の学位を取得した実力派の劇作家と監督です。彼の作品『蒙古馬を殺す』は、2024年のベネチア国際映画祭でオーサーズ・アンダー40賞を受賞し、釜山国際映画祭やアルゼンチンのマル・デル・プラダなど、数々の国際映画祭で注目されています。このたびの大阪アジアン映画祭での上映は、日本の観客にとっては貴重な機会となるでしょう。
上映時間と場所
映画はテアトル梅田で以下のスケジュールで上映されます。
- - 3月17日(月) 9:45、シネマ4
- - 3月23日(日) 17:50、シネマ4(Q&Aセッションあり)
また、23日の上映後には監督が来日し、直接観客からの質問に答えるQ&Aセッションが予定されています。この対話を通じて、映画制作の裏話や監督の思いに触れる貴重な機会です。観客の皆さんにはぜひこの機会に映画館へ足を運んでいただきたいと思います。
作品概要
映画のタイトル『蒙古馬を殺す』は、モンゴルと中国の草原が舞台となり、昼間は牧場で働き、夜は観客へ向けて馬上でパフォーマンスを披露する主人公・サイナの生活が描かれています。しかし、彼の日常は一見すると華やかに見えるものの、実際には厳しい現実に直面しているのです。
サイナが演じる馬上芸は、彼自身のアイデンティティを巡る葛藤と、伝統的な男らしさを際立たせる表現として捉えられます。馬術ショーの華やかさと、彼の日常の厳しさとのコントラストが深い感慨を呼び起こします。
VIPOアワードについて
VIPOは、日本と海外の映画製作者を結ぶ役割を果たし、海外プロデューサーとの協力を通じて、新たな企画を発掘し、日本でも展開していくことを目指しています。このアワードを受賞したことによって、『蒙古馬を殺す』はさらに注目を集め、今後の国際展開に期待が寄せられています。
この映画が持つメッセージや表現を、ぜひ劇場で体験してみてください。観客の皆さんの感想をお待ちしております!
詳しい情報やチケット購入については、公式サイトにアクセスしてください。