防災週間に実施されたDEI視点の防災研修の成果とは?
2023年8月31日、防災週間を機にサンシャインシティにて「DEI視点の防災研修」が開催されました。この研修は、公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター(以下、パラサポ)が提供する研修プログラム「あすチャレ!Academy」の防災編で、主に大型複合施設が求める「誰も取り残さない防災」をテーマとしています。
DEIとはそしてその重要性
DEIは「Diversity, Equity, and Inclusion」の頭文字をとった言葉で、多様性、公平性、包摂的な環境を指します。特に災害時には、障がいを持つ人々を含め、すべての人が安全に避難できるよう配慮することが求められます。
研修内容と参加者の声
今回の研修には、サンシャインシティで日常的に来街者をサポートする27名のスタッフが参加しました。講師の山本恵理氏は、阪神・淡路大震災を経験したパラパワーリフティング選手で、実際の防災シナリオを基にしたグループワークを行いました。これにより、参加者は「発災から100時間」をテーマとした具体的な課題に取り組むことができました。
参加者の感想
株式会社サンシャインエンタプライズの近野さんは、展望台のトイレの利用状況を見直したとコメント。優先トイレが一つあるだけでは足りず、一般のトイレの使い方についても考慮する必要があると感じたそうです。
同様に、アール・エス・シーの玉田さんも、年二回の避難訓練での運営体制やお客様への声がけについて、真剣に課題を考えるきっかけとなったと述べました。「全員が聞き取れる声のかけ方は何か」を今後の職務への反映が必要だと認識しています。
実施の背景
この研修が実施された背景には、一般的な防災訓練に加え、新たな視点での配慮が求められている現状があります。サンシャインシティでは、すべての人々が安心して訪れることができる施設を目指し、DEI研修を取り入れる運びとなりました。
講師の視点と今後の展望
山本恵理氏は、最近の災害ニュースを受け、自身も車いすユーザーとして、より多様な視点から防災を考えることの重要性を語りました。企業がDEIの観点から実施するこのような研修は、「生き残る選択肢をすべての人に」という理念を広めていく基盤となるでしょう。
あすチャレ!Academyについて
日本財団が提供する「あすチャレ!Academy」は、パラアスリートを講師に迎え、障がいを持つ人々とサポートする側の理解を深めることを目的とした研修プログラムです。全国で3万人以上が参加した実績を持ち、今後も多くの企業での実施が期待されます。
防災に対する新たな視点を持つこの研修は、今後の防災計画にも活用されるとともに、すべての人々の安全な避難を実現するための重要な一歩となるでしょう。