的場浩司特別防犯支援官が埼玉で防犯啓発
埼玉県で行われた特殊詐欺被害防止を目的とした啓発イベントでは、的場浩司特別防犯支援官が登壇しました。このイベントは、全国で相次ぐ詐欺被害を未然に防ぐための施策の一環として開催され、地元の人々に向けて重要な情報が発信されました。
特殊詐欺の実態
的場支援官は、特殊詐欺が如何に巧妙で卑劣な手口を用いているかを詳細に説明しました。「最近では、家族の名前を騙って現金をだまし取るケースが多数報告されており、年齢に関係なく誰もが被害に遭う可能性がある」と警告しました。特に注目すべきは、今年の埼玉県における特殊詐欺の届出件数が1,586件、被害総額が約53億8,900万円に達し、過去最大の記録を更新した事実です。
なかでも「オレオレ詐欺」は全体の約40%を占め、増加傾向にある「ニセ警察詐欺」が特に危険とされます。的場支援官によると、警察官を名乗る犯人が「あなたの口座が犯罪に使われている」という内容の電話をかけ、最終的には現金を振り込ませる手口が急増しているとのことです。実際には、偽の警察手帳や逮捕状を見せる手口もあるため、注意が必要です。
被害防止のための具体策
的場支援官は、特殊詐欺の90%以上が電話をきっかけに発生することを指摘し、「まずは犯人からの電話を受けないことが真の防止策です」と強調しました。特筆すべきは、犯人の約70%が海外から電話をかけているという点です。このため、国際電話の利用を休止することを提案しました。
「国際電話を止めることで犯人との接触を防げる。申込みは簡単で、電話やインターネットから手続きできますので、ぜひ対策を」と訴えた的場支援官。これにより、家族の安全を守るための第一歩を踏み出すことができます。
地域全体の安全を考える
的場支援官は、「皆さんが働いて得たお金を詐欺に奪われるのは本当に悲しいことです。これは私たち全員の問題であり、地域を守るために皆で行動する必要があります」と語りました。さらに、会場では参加者からも多くの申し込みがあり、支援官自身が申込書を受け取ることで、一人ひとりが防犯について真剣に考える機会を提供しました。
申し込みの詳細
国際電話の利用休止申請は、以下のウェブサイトから簡単に手続きができます。ぜひこの機会にご利用ください。
国際電話利用休止申請Webサイト
開催概要
- - 催事名:特殊詐欺被害防止キャンペーン STOP国際電話詐欺!inアリオ上尾
- - 実施日:2025年10月23日(木)
- - 実施会場:アリオ上尾
- - 出席者:警察庁 特別防犯支援官 的場浩司氏
このイベントを通じて、地域の防犯意識が高まり、皆が安心して暮らせる街づくりに繋がることを期待しています。