Quectelとヨコオの協業
株式会社ヨコオ(東京都千代田区、CEO:徳間孝之)は、グローバルな無線通信ソリューションを展開するQuectel Wireless Solutions Co., Ltd.(本社:中国上海市)との協業を発表しました。この協業により、Quectel社の高性能アンテナ製品が2025年7月末から日本国内で販売されることとなります。
協業の背景
昨今、スマートメーターや監視カメラ、さらには農業や物流にいたるまで、様々な分野でIoTデバイスの導入が急加速しています。これに伴い、通信規格に応じた高性能アンテナへのニーズが世界的に増大しています。Quectel社は、4Gや5G、GNSS、Wi-Fiなどに対応するおよそ5,000種類のアンテナを提供しており、その品質は欧州やアジア、北米をはじめとした市場で高く評価されています。
一方、ヨコオは日本国内のアンテナ市場において確固たる実績と高いシェアを持ち、競争力のある営業と技術サポート体制を整えています。この両社の強みを組み合わせることで、日本市場における高性能で競争力あるアンテナソリューションの提供が可能になると考え、協業に至りました。
今後の展開
今後、両社は密接に連携し、日本国内のお客様により質の高いソリューションを提供していきます。また、協業の可能性を広げ、さらなる市場展開も視野に入れて活動を続けるとのことです。
Quectel社の紹介
Quectel社は2010年に設立され、セルラー通信モジュールやGNSS・Wi-Fiモジュール、アンテナソリューションなどを提供するリーディングカンパニーです。同社は出力調整や電磁界シミュレーション、マッチングテストなど、製品の最適化を支援する技術検証にも対応しています。市場での信頼性も高く、特に品質やサポート面での評価は顕著です。
日本国内での販売体制強化を目指し、主要なアンテナメーカーであるヨコオとの協業を進めています。
ヨコオの紹介
ヨコオは2023年に設立した「インキュベーションセンター」を通じて、IoT市場における新たな事業創出に力を入れています。このセンターでは、日本市場で培った技術を活かし、IoT向け高性能アンテナを開発・販売するとともに、カーシェアリング向けの遠隔鍵開閉システムなどの次世代モビリティ関連ソリューションも手がけています。外部との協業によって新たなビジネスモデルを生み出すことも視野に入れて活動しています。
これにより、お客様のニーズに迅速に対応し、国内市場でのさらなる成長を目指しています。
両社の協業は、日本国内のIoTアンテナ市場に新たな風を吹き込むでしょう。高性能でありながら競争力のある製品が期待される中、今後の進捗に注目が集まります。