SDR、300レース達成
2026-06-11 15:53:00

F1公式データ・ロガーSDRが300レース達成、最新AI搭載版も登場

F1公式データ・ロガー「SDR」が300レースを達成



2026年6月、モナコ・グランプリでF1公式データ・ロガー「サバイバル・データ・レコーダー(SDR)」が通算300回目の公式レースを達成しました。このSDRは、自動車レースにおける安全性の向上や技術レギュレーションへの順守を支えるために、リアルタイムで詳細なデータを国際自動車連盟(FIA)に提供する重要な役割を担っています。

SDR 5の投入とその進化



今回、記念すべき300レースの節目を迎え、同時に新たにAI技術を導入した最新バージョン「SDR 5」が実戦デビューを果たしました。SDR 5は、より効率的なデータ収集を実現し、F1レースの進化を支える新たな要素を加えています。

マレリの祝福



この成果を称えるために、マレリ・モータースポーツのリカルド・デ・フィリッピ責任者とFIA会長のモハメド・ベン・スレイエム氏は記念セレモニーを実施しました。デ・フィリッピ氏は限定版の「SDR 4」を贈呈し、300レースの達成を共に祝いました。ベン・スレイエム氏はSDRがF1にとって極めて重要な存在であるとし、高品質なデータ提供が安全性を支えていることを強調しました。

SDRの機能と重要性



SDRは、加速センサーや温度・圧力・速度センサーなど、多くの電子機器からデータを収集します。レース中は、高速書き込み能力と高い信頼性のおかげで、大量のデータをリアルタイムで保存し、分析します。これにより、異常動作や特定の出来事を迅速に検出することが可能となり、トラブルの防止や事故の記録に欠かせない技術です。

新型SDR 5の技術革新



新型「SDR 5」は、2026年からの新しいF1規則に対応し、多くの技術的な進化を披露しています。10個の高速CAN FDインターフェース、車載イーサネット・ポートを備えることで、通信機能が大幅に強化されました。また、最大5,000チャンネルに対応し、重要データの収集速度が向上。データの転送量と速度は従来の2倍になりました。

さらに、最新のフィルターや監視機能が導入され、データの正確性が一段と向上しています。電圧や電流の測定機能も追加され、ドライバー(駆動回路)の改善により、アクチュエーターをより柔軟に制御可能に。

AIの搭載と未来展望



AIの導入により、高度なデータ分析が実現し、信頼性の高いリアルタイム情報が提供されることで、F1の運営にさらなる進化をもたらします。これにより、自動車スポーツのデータインフラは大幅に強化され、安全性の向上に寄与します。

マレリの今後



マレリ・モータースポーツは、F1およびFIAへの送信技術の向上を目指し、安全性と技術の進化を支え続けます。これからも、モータースポーツの未来を変革するための先進的な技術を開発し、全ての主要チームや選手権に提供していきます。

今回の300レース達成は、単なる数字にとどまらず、マレリとFIAの長年にわたる協力関係を証明する重要な成果です。今後も、イノベーションと精度を追求し、F1の進化を支えていくことでしょう。


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