ダンサーの未来を支える新たな一歩
2025年の夏、日本初のダンサーキャリア支援団体である一般社団法人ダンサーズキャリアサポート(DCS)が、国際ダンサー移行支援機構(IOTPD)に加盟することが決まりました。この決定により、DCSは日本だけでなくアジア地域でのダンサー支援体系を更に強化することが期待されています。DCSは2025年から準会員としてスタートし、2026年には正式会員に昇格することを見込んでおり、その胸には国際的なキャリア支援を求める多くのダンサーたちの希望が込められています。
IOTPDとは何か
IOTPDとは、現役引退後のダンサーのキャリア形成を支援するための国際的なネットワークです。現在、カナダ、フランス、ドイツなどの11カ国が加盟しており、これらの国々では再教育や再就業、心のサポートを含む包括的な支援が行われています。国際的な視点からの支援を受けられることで、DCSが提供できるサービスの幅も大きく広がることでしょう。特に、ダンスの持つ社会的価値を強化することが可能となります。
ダンサーズキャリアサポート(DCS)のビジョン
DCSは「ダンサーの引退後や活動の転機を支援する」という明確なミッションを掲げています。営利目的の人材紹介事業とは違い、DCSは公益の視点からダンサーと社会の接点を作り、新しいキャリアの選択肢を提供する組織です。ダンサーに求められる非認知スキルの高い水準を活かし、社会とつなぐ仕組みづくりを進めています。今回のIOTPD加盟によって、国際的な知見を日本に持ち帰り、ダンス界全体の発展を目指します。
直面するダンス人口の現状と支援の必要性
近年、日本国内でのダンス人口は急増しています。子どもからシニアまで、ダンスを愛する人々の輪が広がっている一方で、現役を引退した後のキャリア支援は依然として課題です。ダンサーは自己管理能力や即興力など、現代社会で価値のあるスキルを備えていますが、その活用方法が限られているのが現実です。DCSはこれらのスキルを社会に橋渡しし、ダンスが持つ潜在力を最大限に引き出そうとしています。
企業・団体との協働の呼びかけ
DCSでは、引退後の新たなキャリア形成を支えるために、理念を共有する企業や団体と共に歩むことを望んでいます。「ダンサーの経験を社会の力に」をテーマに、多様なイベントやセミナーを展開しています。デジタル時代においては、ダンサーを起点に多様なスキルセットにアクセスすることが求められ、更にSDGsや社会貢献の観点から新しい取り組みが必要です。このような共創活動を通じて、一方通行の支援ではなく、未来の選択肢をともに広げていくことを目指しています。
DCSに参加することで、ダンス界の発展を促進し、ダンサーたちが持つ力を信じたパートナーシップを築いていくことができるのです。
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DCSでは、さらなる情報やご連絡をお待ちしております。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。