さいたま市版SOIPが新しい共創プランを発表
2024年10月15日、令和7年度さいたま市版SOIPのキックオフキャンプが開催され、4つの共創プランが採択されました。スポーツとビジネスが融合し、地域課題や社会課題の解決を目指すこの取り組みは、多くの期待が寄せられています。
さいたま市版SOIPとは?
SOIP(Sports Open Innovation Platform)は、スポーツ庁が推進するオープンイノベーションの仕組みであり、スポーツ界と他産業界の連携を促進することを目的としています。さいたま市版SOIPでは、スポーツを通じて地域社会の課題解決へ向けた新たなビジネスの創出を目指しています。
採択された共創プランの詳細
【テーマⅠ】健康に向き合うための取り組み
- - 共創アスリート:尾池望(マラソン)、村上茉愛(体操)
- - 採択企業:株式会社wagamama
- - 提案タイトル:カードゲームを活用した誰でも参加しやすい生理セミナー
尾池選手は「多くの女性が生理について正しい知識を持ってもらいたい」と熱意を語り、村上選手は自身も学びながら進める意向を示しています。wagamama社はアスリートとの意見交換を通じて、アイデアを深めていくことにワクワクしているとコメントしています。
【テーマⅡ】自由な活動を可能にする環境づくり
- - 共創アスリート:大山加奈(バレーボール)、小野塚彩那(フリースタイルスキー)
- - 採択企業:株式会社ダーツライブ
- - 提案タイトル:スポーツダーツを活用した新しい取り組み
大山選手は「社会課題の解決に向けて、嬉しい機会をもらった」と感謝し、小野塚選手もスポーツの新たな可能性を感じている様子。また、ダーツライブ社はアスリートとの共創で新製品の可能性を探ります。
【テーマⅢ】固定観念にとらわれない社会の実現
- - 共創アスリート:筏井りさ(フットサル)、市橋有里(マラソン)
- - 採択企業:株式会社SmileJapan
- - 提案タイトル:産後の悩みを社会の力で解決
筏井選手は具体的な設計が勉強になると語りますが、マネタイズの難しさも実感している様子。市橋選手はアスリートの発信力を活かして共に取り組む意気込みを見せました。
【テーマⅣ】女性の参画領域を拡げる取り組み
- - 共創アスリート・スポーツチーム:小林円香(3x3バスケットボール)、戸田中央メディックス埼玉(ソフトボール)
- - 採択企業:株式会社おしんドリーム
- - 提案タイトル:女性ドローンチームによる教育・エンタメ・防災モデル
小林選手は新たな挑戦に向けた意気込みを語り、戸田中央メディックスも前向きに取り組む姿勢を示しています。おしんドリーム社は実現可能なプロジェクトを目指して力を合わせる決意を明かしました。
今後の進行予定
各チームはアーリープロトタイピングを進め、2025年12月に中間発表を行う予定です。この発表を元に、フルプロトタイピングに進む2件を正式に採択します。その後、事業運営の実現可能性を検証しながら、各共創プランの成果報告会が2026年3月に予定されています。
まとめ
さいたま市版SOIPは、地域社会に新たなビジネスの風を吹き込む可能性を秘めています。採択された各共創プランがどのように発展していくのか、今後の成果が大いに楽しみです。