脳波を可視化した新しい体験　Mindscape Entryが誕生

近年、テクノロジーが日常生活に浸透する中で、脳波と音楽の融合が新たな楽しみを生み出しています。その最前線を行くのがVIE株式会社とNTTドコモビジネスが共同で作り上げた《Mindscape Entry》です。

Mindscape Entryとは

この体験型インスタレーションは、神奈川県鎌倉市のOPEN HUB Parkエントランスに常設されています。来場者がイヤホン型の脳波計を装着し、ニューロミュージックに身を任せることで、自分自身の脳波の変化をリアルタイムで視覚化することができます。集中状態であれば脳波が丘のように隆起し、リラックス状態では穏やかな地形へと変化します。さらに生成AIを活用し、参加者それぞれに異なる風景が描かれ、その瞬間だけのユニークな体験が提供されます。

実際の映像も公開されており、こちらからご覧いただけます。

VIEの技術提供

VIEはこのプロジェクトにおいて、以下のような革新的な技術を提供しました。

1. イヤホン型脳波計

音楽を楽しみながら脳波を測定できるこのイヤホン型脳波計は、他の脳波計とは異なり、装着感を気にせずに利用できる優れたデザインを採用しています。有線接続の安定性を活かし、長時間の展示にも適した運用性を実現しています。

2. ニューロミュージック

ニューロミュージックは、脳波に影響を与えるよう科学的に設計された音楽です。この独自の技術により、脳はリラックス状態（シータ波）から集中状態（ガンマ波）へとスムーズに誘導されます。特定のリズムに同調しやすくなる音の仕掛けは、体験をより豊かにします。

3. 脳波解析システム

体験者の脳波データはリアルタイムで解析され、脳の活動に応じて地形が表現されます。音楽のリズムに合わせて光や粒子が動く演出も加わり、視覚と聴覚の両方で楽しむ没入感あふれる体験が可能です。

VIE株式会社について

VIE株式会社は、「味わい深い人生を ~Live Connected,Feel the Life.~」をビジョンに掲げており、ニューロテクノロジーとエンターテインメントを融合させ、感性豊かな社会を目指しています。これまで製薬会社や大学との連携を通じて、ウェアラブル脳波計の開発やニューロテクノロジーの活用を進めてきました。特に最近では、同社のデスクトップ版脳波解析アプリ「VIE Streamer」が研究機関や病院で広く利用されています。

今後もVIEはニューロテクノロジーの普及を進め、ウェルビーイングや医療の分野での貢献を目指します。2024年3月には、シリーズA1ラウンドでの資金調達も成功させ、さらなる研究開発へ挑戦します。