Diva Wisteriaが新曲「GIFT」で届けるメッセージ
耳に残る低音ボイスと、柔軟なフロウで日本のヒップホップシーンに新たな風を吹き込んでいるDiva Wisteria(ディバ ウィステリア)。彼は2003年、愛媛県で生まれた若手ラッパーであり、その唯一無二のリリックスタイルで多くのファンを魅了しています。そして、2025年4月9日、彼の新作「GIFT」がリリースされました。この楽曲には、彼の熱い想いと未来への展望が込められています。
「GIFT」への想い
Diva Wisteriaは「GIFT」について、これまでの人生で受け取った多くのものに対する感謝の気持ちを表現しています。「今まで沢山貰ってきたものに対して、今度は自分が『GIFT』として返したい」という言葉通り、彼の心情がつまった曲となっています。楽曲の中には「JPNから繋ぐバトン」や「それまでには行きたいLondon」といったフレーズが含まれており、彼のグローバルなビジョンが色濃く反映されています。
Divaは「B-FAM」というヒップホップクルーに所属し、仲間たちと共に世界に向けて音楽を発信していく決意を新たにしています。このクルーの結成背景や彼自身の音楽に対する熱い情熱についても、彼は語ってくれました。
B-FAMの誕生とコミュニケーションの工夫
「B-FAM」は、Divaと韓国の人気ラッパーNSW yoonを中心に構成されています。5人のメンバーが集まり、それぞれのクリエイティブな能力を活かしながら協力しています。彼らの絆は、出会いのきっかけとなった横浜のライブハウスから始まり、自然に仲間意識が生まれました。クルー名の由来は“brother from another mother”。異なる背景を持ちながらも、音楽を通して家族のように繋がるという意味が込められています。
DivaとNSW yoonの間では、言語の壁を感じさせないコミュニケーションが確立されており、お互いのノリや感覚を大切にしながら制作が進められています。翻訳アプリを駆使することで、瞬時に意思疎通を図るという工夫もしています。
世界に届ける音楽へ
Divaは、音楽は国境を越え、共通の感情を呼び起こす力を持っていると信じています。彼は民族音楽のサンプリングや和楽器の使用を通じて、独自性を引き出しつつ、聴く人々に共感をもたらしたいと考えています。彼のアプローチは「音は世界共通」で、日本の文化を越えて多様な音楽の橋渡しをしようとしています。
自身のスタイルを確立する中で、Divaは韓国のビートメーカーとのコラボレーションの効果も強調しています。韓国特有のスタジオ環境や技術に触れることで、新しいインスピレーションを得ているとのことです。レコーディング中に体験した発音の面白さや、日本との違いについても深く感じているようです。
地元への想いと将来の目標
愛媛出身のDivaが大阪に拠点を移したのは、音楽の学びを深めるためでした。しかし、音楽に対する彼の情熱や地元への愛は変わらず、今も心に抱いています。Divaは2025年にはNSW yoonと共にロンドンに渡り、世界的なアーティストたちと作品を作り上げることが目標だと語りました。
未来への希望を胸に、Diva Wisteriaは地元だけでなく、日本全体、さらには世界の人々に向けて、自らの音楽を届けていく決意を新たにしています。音楽を通じた彼のメッセージが、どのように広がっていくのか、今後の展開に目が離せません。