新感覚リラックスシート
2025-05-15 10:16:25

大阪・関西万博で体験する!新感覚リラックスシート『Remotouch』の魅力

新感覚のリラックスを提供する『Remotouch』の全貌とは



大阪・関西万博が迫る中、注目を集めているのがトヨタ紡織株式会社が開発したリラックスシート『Remotouch』です。このシートは、セラピューティック・ケア®の手技を通じて、まるで人の手のようなぬくもりで利用者を癒すことを目的としています。特筆すべきは、この手法が日本セラピューティック・ケア協会によって認定されたという点です。

セラピューティック・ケア®の技術提供



同協会の名誉理事長であり、86歳のセラピストである秋吉美千代氏が開発にアプローチしました。彼女の長年の経験と知見を活かした『Remotouch』は、肩から背中を中心にリラックスを促す施術を実現します。また、この技術は、“人の手”を模して作られたもので、まるでセラピストに直接ケアされているような感覚を提供します。

大阪・関西万博での実証実験



この『Remotouch』は、2025年の大阪・関西万博にて展示されることが決まっており、一般向けではないクローズエリアでの実施が計画されています。特に注目すべきは、NTTが推進する次世代通信基盤「IOWN」を活用したユースケースです。これにより、遠隔地にいるセラピストがリアルタイムで利用者にタッチセラピーを提供する仕組みが構築されます。

期間中、秋吉氏自身が実際に『Remotouch』を操作し、数キロメートル離れた場所で体験を受ける人々に施術を行います。この新しい形式のコミュニケーションは、ふれあいを通じた癒しを提案し、現代の技術と伝統的なケアが絶妙に融合する瞬間を創出します。

トヨタ紡織の先進技術



トヨタ紡織は、自動車用シートや内装部品をはじめとする、内装システムサプライヤーとして知られています。彼らが取り組むリラクゼーションシステムの開発では、セラピューティック・ケア®の技術が重要な役割を果たしています。特に、ストレスを受けやすい肩から背中をケアする「ネック&ショルダーケア」に注目し、慶應義塾大学やモーションリブ株式会社と連携して、進化した技術「リアルハプティクス®」を活用しています。

この全ての取り組みは、人々に「手のぬくもりで癒やされる時間と空間」を提供することを目指しています。実際、2023年のCES(Consumer Electronics Show)では、「リモートタッチセラピー」として発表され、多くの関心を集めました。

セラピューティック・ケア®の背景



セラピューティック・ケア®は「治療力のあるケア」を意味し、1996年に英国赤十字社によって考案されました。この手法は、オキシトシンの分泌を促し、ストレスを軽減させることに長けています。日本セラピューティック・ケア協会は、福岡県に拠点を置きながら、高齢者施設や緩和ケア病棟、被災地、子育て支援活動等、広く社会貢献を行っています。

秋吉美千代の活躍



秋吉美千代氏は、人生の多くを子育てと義母の介護に費やし、60歳のときに訪れたイギリスでセラピューティック・ケア®と出会いました。彼女はその後、日本でこの技術を広める使命を担い、86歳になった現在もなお多くの人々を癒しています。

『Remotouch』は、ただのリラックスシート以上の存在であり、現代のケアの在り方を再定義する可能性を秘めています。今後の実証実験や万博での展示が待ち遠しい限りです。


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