女子ハンドボール代表、おりひめジャパンがフランスに挑戦し可能性を示す

おりひめジャパンの挑戦

女子ハンドボール日本代表、「おりひめジャパン」がフランスとの国際強化試合に臨み、世界女王を相手に貴重な経験を積みました。特に、11月23日に行われた「Tournoi de France」第2戦は、世界選手権に向けた重要な試合となりました。結果は残念ながら22-36の敗北でしたが、試合中にはチームのポテンシャルを感じさせる瞬間が数多くありました。

フランス戦の概要

試合は現地フランスのダンケルクで開催され、11月26日から始まる「第27回IHF女子世界選手権」の前哨戦として位置づけられていました。日本は開始早々からアグレッシブな守備を展開し、前半15分で7-5とリードを奪う快調なスタートを切ったのです。特に、サイドの吉留有紀選手と秋山なつみ選手は、フランスのフィジカルに立ち向かい得点を重ねる見事な攻撃を展開しました。

しかし、フランスはその後の20分間で強度を強め、日本の守備を崩しにかかります。世界レベルのフィジカルとスピードの差に苦しみ、日本は前半を8-19というスコアで折り返しました。とはいえ、この前半でのリードは、日本チームに自信を与えたことは間違いありません。

後半の奮闘

後半は、日本がハーフタイムに修正を施すことで攻撃のリズムを取り戻しました。特に両ウイングからの連携プレーが機能し、後半だけで14得点を記録。これにより、試合の流れを再び取り戻すことに成功します。さらに、途中出場したゴールキーパーの上嶋亜樹選手は、素晴らしいセーブを連発し、自ら得点を挙げるなど、その活躍がチームを鼓舞しました。

最終的には、フランスの圧倒的な強さに屈したものの、この試合での経験は「通用する武器」を再確認する、非常に意義あるものとなりました。

次なる挑戦

この国際強化試合を経て、チームは直ちにオランダへと移動し、11月26日に始まる世界選手権に備えます。「おりひめジャパン」は予選ラウンド・グループAに入り、デンマーク、ルーマニア、クロアチアと対戦する予定です。特にデンマークは前回大会で3位に輝いた強豪であり、初戦が大きな試練となります。

大会は11月26日から12月14日まで開催される予定で、日本代表の試合はロッテルダム・アホイにて行われます。初戦を皮切りに、グループステージを突破し、本戦に進出するため、チームは精一杯の準備を進めています。