WARXSS®が登場
2025-08-01 11:57:13

仮想空間シミュレータ「WARXSS®」が国土交通データプラットフォームに登場

仮想空間シミュレータ「WARXSS®」の活用



株式会社RYODENと株式会社ヴィッツが共同で開発した仮想空間シミュレータ「WARXSS®(ワーキス)」が、ついに「国土交通データプラットフォーム」において利活用アプリとして公開されました。これは、国土交通省が保有する各種公共データと民間データを統合し、ユーザーがそれらを容易に検索、表示、ダウンロードするためのプラットフォームです。

このプラットフォームは、内閣府が提唱しているSociety 5.0の実現に向けて重要な役割を果たしています。この概念は、サイバー空間とフィジカル空間(実世界)を高度に融合させることで、経済発展と社会的課題の解決を両立させようというものです。新しい社会システムの構築に向けて、業務の効率化やスマートシティ施策の進化、さらには産学官連携によるイノベーションの創出を促進するための基盤となっています。

「WARXSS®」は、このプラットフォーム提供の3D都市モデル(PLATEAU)を用いて、自動運転サービスカーの走行シミュレーションや複雑な交通状況の可視化を実現します。特に、交差点や丁字路など具体的なシチュエーションを再現することで、安全性や効率の向上に向けた実践的なシミュレーションが可能です。

現在、日本各地の自治体では自動運転サービスカーの導入を検討しています。しかし、関係者ごとの立場や専門性が異なるため、共通の理解に基づいた議論や合意形成には多くの時間と労力がかかります。こうした課題に対して「WARXSS®」は「3Dで共有する」ことを通じて、住民向けの説明や事業者との対話、関係者間の合意形成を円滑に進める手助けをしています。

このシミュレーションツールを通じて、関係者が実際の交通状況を視覚的に確認できるため、具体的なイメージを持った議論が可能になります。また、地域の住民や自治体職員、システム提供者、運行事業者など、多様なステークホルダーが参加することで、より良い解決策を見出すための新たな可能性が広がっています。

「WARXSS®」の導入により、自動運転サービスに関する議論が一層活発になり、地域における理解や合意が深まることが期待されています。このように、仮想空間を活用したシミュレーションが社会課題の解決に寄与する新たな時代が到来しているといえるでしょう。

参考リンク




画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 自動運転 WARXSS® 国土交通データプラットフォーム

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。