『猫が見えたら』
2025-07-18 12:13:49

VRアニメ『猫が見えたら』がヴェネツィア国際映画祭にノミネート!

VRアニメ『猫が見えたら』がヴェネツィア国際映画祭にノミネート!



株式会社講談社VRラボが制作したVRアニメーション映画『猫が見えたら』(英題:IF YOU SEE A CAT)が、第82回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門「VENICE IMMERSIVE」へのノミネートが発表されました。本作は、アニメーション作家・和田淳が手掛け、精神医療の難しさや希望を独自の視点で描いた作品です。

あらすじ



日本では、精神疾患を抱える人が増加しており、その治療には多くの課題があります。本作では、愛猫を亡くした少年が「猫が見える」という幻覚を抱え、そのために精神疾患と診断され、強制的に入院させられる様子が描かれています。VRの特性を活かし、プレイヤーはこの少年の幻覚として「猫」の視点で物語を体験し、彼が病院でどのような出来事に巻き込まれるのかを見守ります。

精神医療に内在する問題や、母子の関係性、少年にとっての希望がテーマにされており、観る者に深い感動を呼び起こします。

監督・プロデューサーのコメント



和田淳監督は、少年が母親や医師からの偏見に苦しむ姿を描く上で、「自分もその立場になるかもしれない」という視点で取り組んだと語っています。プロデューサーの石丸健二は、「猫が見えたら」というタイトルの由来について、精神医療の問題を考えるきっかけになるよう願っていると述べています。

ヴェネツィア国際映画祭の魅力



ヴェネツィア国際映画祭は、世界三大映画祭の一つとして知られ、優れた作品が集まる場です。この映画祭の一環である「VENICE IMMERSIVE」では、XRクリエイターやスタジオの作品が展示され、業界内での評価が非常に高いです。今回ノミネートされた『猫が見えたら』も、そのクオリティや独自性で注目されています。

作品概要



  • - 作品名: 猫が見えたら(英題:IF YOU SEE A CAT)
  • - 作品尺: 約37分
  • - ジャンル: VRアニメーション
  • - 製作: 株式会社講談社
  • - 完成予定: 2025年8月予定

メインキャスト


  • - なおき:佐藤聴成
  • - みどり:恒松あゆみ
  • - 医師:利根健太朗
  • - 看護師:竹内恵美子、駒田航

和田淳監督のプロフィール



和田淳監督は1980年に兵庫県で生まれ、大阪教育大学や東京藝術大学大学院で映像を学びました。2002年からアニメーション制作を始め、「間」と「気持ちいい動き」をテーマに多くの作品を発表しています。代表作には「私の沼」「半島の鳥」「いきものさん」などがあります。

講談社VRラボについて



株式会社講談社VRラボは、VRを中心に新しいエンターテイメントを企画・研究するスタジオです。最新技術を駆使し、壮大なコンテンツを世界に発信しています。代表取締役は石丸健二です。

本作『猫が見えたら』は、見る側にも多くの考察を促す挑戦的な作品です。VRの力により、私たちはより深く主人公の内面に触れることができるでしょう。


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