ジェイテクトが開発したeAxle向け超高速回転ボールベアリング
株式会社ジェイテクトは、2026年6月から量産を開始予定のeAxle向け超高速回転深溝ボールベアリングを新たに開発しました。この技術革新により、電気自動車のさらなる小型化と軽量化が実現し、航続距離の延長や車内空間の拡充に寄与することが期待されています。
高速回転に対応したボールベアリング
新しく開発されたボールベアリングは、樹脂保持器のデザインと材料を最適化することによって、世界でも最も高速で回転する部品として、40,000r/min(回転数)に対応したものです。この技術は、eAxleのサイズ縮小や軽量化を助け、結果として電気自動車の性能向上にもつながります。
技術革新の背景
電気自動車の普及が進む中、航続距離の向上や居住空間の拡大といったニーズが高まっています。これを実現するためには、自動車の各部品をより小型化・軽量化することが必須です。特にモーターの小型化は出力低下を招く場合があるため、モーター回転数の向上が求められるのです。しかし、従来のベアリングでは、高速回転時に樹脂保持器と外輪の摩耗や焼き付きという問題に直面していました。
新しいベアリングの特長
ジェイテクトの開発したボールベアリングは、次の特長があります:
1.
軽量で遠心力を低減:保持器形状の最適化により、回転による遠心力の影響を抑制します。これにより、従来品に比べて保持器の変形量は約70%低減されました。
2.
高温時の剛性維持:高温環境でも必要な剛性を保つ樹脂材料を使用することで、摩耗や変形を防ぎ、高速回転条件下でも問題が生じないようになっています。
3.
開発効率の大幅向上:モデルベース開発に基づいた設計と評価手法の採用により、開発期間を短縮しつつ、高品質な製品を提供することが可能となりました。
未来への展望
この新しいボールベアリングは、電気自動車の分野だけでなく、さまざまな産業においての利活用が期待されています。ジェイテクトは、これを通じてモビリティ社会の未来をともに創り出していくことを目指しています。また、この技術は持続可能な開発目標(SDGs)にも寄与するものであり、エネルギー効率の改善や資源利用の最適化に向けた取り組みにも貢献します。
今後、電気自動車がますます普及する中で、ジェイテクトのこの技術がどのように進化し、私たちの生活に影響を与えるのか注目が集まります。