スポーツムービー選手権の新しい試み
順天堂大学スポーツ健康科学部が主催する「第6回スポーツムービー選手権(SMC)」が、この度盛況に開催されました。今回の大会で特筆すべきは、学生たちの健康に対する視点が反映された「マイウェルボディ部門」が新たに設立されたことです。この部門は、心身共に健やかな状態を目指す「ウェルボディ」の概念を広めることを目的に特別に設けられました。
社会的背景とテーマ
日本では近年、若年層の女性の間で過剰なダイエット志向が強まっており、「運動せずに、食べずに痩せたい」といった風潮が問題視されています。このような外見重視の価値観に対抗するため、「マイウェルボディ部門」では、しっかり食べて運動をし、自分の身体を大切にすることの重要性に焦点を当てました。「スポーツで、ウェルボディを。」というテーマのもと、健康的な身体づくりを啓発する作品を募集した結果、多様な価値観が表現された42作品が寄せられました。
入賞作品とそのメッセージ
決勝大会では、独創性や映像表現の完成度を基準に審査が行われ、最優秀賞には鹿取ことみさんの「健康的な生活を送る歌」が選ばれました。この作品では、ルッキズムに対抗し、様々な体型で健康に生きることの意義が歌われています。さらに、準優勝には廣木穂香さんと岩田亜弓さんの「どんな体型であっても、健康であることは美しい」が選ばれ、子どもから大人へのメッセージが描かれました。第三位は竹内愛結さんの「心もからだも健やかで満たされた状態に!」、彼女の作品も視覚的に楽しませつつ、重要なメッセージを伝えています。
審査員のコメント
審査を担当した田村好史教授は、「新設されたマイウェルボディ部門には予想を超える素晴らしい作品が揃いました。この機会を通じて多くの人がウェルボディについて考えるきっかけになることを願っています」とコメントしました。また、創造性とメッセージ性を兼ね備えた作品を多くの人に見てもらいたいと語りました。
結論
スポーツムービー選手権は、2019年から続く取り組みで、毎年新たなテーマを設定しながら、スポーツの面白さや重要性を普及すべく努力しています。今年の「マイウェルボディ部門」は特に注目され、多くの若者の創造性が光る場となりました。この活動を通じて、心身の健康を選ぶことができる社会の実現を目指し、今後も教育や発信活動を続けていくことが期待されています。
全ての優勝作品は、SMC公式サイトで公開されているので、ぜひチェックしてみてください。