藤井風の特注衣装に見る衣装デザインの真髄を探る特集
8月4日号の「WWDJAPAN」が特集するのは、近年の衣装デザインのトレンドです。若者たちの間で、アーティストがミュージックビデオやライブで着用する衣装に対する関心が高まっています。この動きを受けて、発注者、制作者、着用者の三者の視点から衣装業界の仕組みを解き明かし、この分野で活躍するクリエイターの思考を探ります。
特に注目したいのは、日本の音楽シーンの中心を担っている藤井風に焦点を当てた巻頭企画です。藤井が6月にリリースした「Hachikō」をもとに、2024年8月に行われるスタジアムライブ「Feelin’ Good」の衣装について、スタイリストの島田辰哉さんの仕事に迫ります。ディレクター陣には映像ディレクターのMESS氏と映像作家の山田健人氏が参加。これにより、MVとライブステージでの異なるアプローチを浮き彫りにしています。
島田スタイリストは、「衣装制作は一人の仕事ではなく、信頼できる多くのクリエイターたちと共に進めていくもの」と語っており、チームとしての高い協働意識が衣装デザインの精度を上げる要因になっています。また、藤井の衣装が表紙を飾ることにも注目です。
第二特集では、2025年から26年秋冬のオートクチュール・ファッション・ウィークを振り返ります。このウィークでは、一部の常連ブランドが出展を見合わせる中、特に注目を集めたのが「バレンシアガ」と「メゾン マルジェラ」です。これらのブランドは、デザイナー交代や戦略の見直しによる大きな変革の影響を受けており、その動きは来シーズンにも大きな影響を与えることでしょう。
また、豪華なハイジュエリーのミニ特集では、パリのオートクチュール・ウィーク中に発表された新作ジュエリーを紹介。神秘的で華やかなデザインが一堂に会し、ファッションと宝石がどのように融合するかを考える契機となります。
さらに、「Astream」との連携によって始まった新連載「#FashionAnalytics」では、最近のランウェイで注目を浴びている「スカーフ」にフィーチャーし、SNSでの分析も行います。トレンドをどのように捉え、進化させているのか、多角的に探っていきます。
さらに巻末には、豪華な衣装の裏に秘められた小林幸子さんのストーリーが語られます。日本歌謡界の“ラスボス”が見せる衣装の背景には、繊細で豊かな人間味があることを感じられます。
「WWDJAPAN」は、ファッションとビューティ業界のニュースやトレンドのインサイト、業界人インタビューを豊富に掲載し、最前線の情報を提供しています。特集号に目を通し、最新の情勢とその背景に隠れたストーリーをぜひ楽しんでみてください。