無人で24時間利用可能なレンタカー「オールタイムレンタカー」への投資

新たなモビリティの形「オールタイムレンタカー」

近年のレンタカー市場では、利便性の高いサービスが求められています。その中でも、バリュートープ株式会社が提供する「オールタイムレンタカー」は、無人でかつ24時間利用可能なLCCレンタカーとして注目を集めています。

バリュートープの成り立ちとサービスの特長

バリュートープは2020年に設立され、東京都渋谷区に本社を置いています。代表取締役である佐久間晶夫氏のリーダーシップの下、同社は「手軽かつ便利に移動できる手段を提供する」という明確なミッションを持っています。このビジョンを実現するために、スマートフォンアプリを用いた完全無人のレンタカーサービスを展開しています。

「オールタイムレンタカー」は、スマホアプリで予約から車両の開錠、返却、決済まで全てを非対面で行うことができます。これにより、早朝や深夜にレンタカーを必要とする利用者のニーズに応えることが可能です。特に、20代の若年層からの支持が高く、その70%が通常のレンタカー店舗の営業時間外に利用しています。

投資の背景と成長戦略

最近、i-nest capital㈱が同社への投資を発表しました。2025年6月に実行予定のこの資金調達では、5.1億円がバリュートープに提供されます。この資金は、プロダクト機能の進化や新たな支援モデルの開発に充てられる予定です。特に、金融技術と関連するサービスとの連携を強化し、クリエイター支援の基盤づくりを目指しています。

自社の車両台数やステーション数も増加しており、2024年には渋谷や恵比寿といった都心部を中心に、合計11拠点に34台のレンタカーを配置する計画があります。従来の店舗数に依存せず、高稼働率を維持することが可能な運営体制が整っています。実際、現在の平均稼働率は70%を超え、これは月間20〜25日間の貸し出しを意味します。この成功は、後付型スマートロック「バーチャルキー」の導入による運営のDX化が大きく貢献しています。

今後の展望

バリュートープは、今回の資金を基にさらに東京都心部への拠点を増やし、無人貸出に特化したカーシェア型レンタカーモデルを確立する方向を示しています。また、多言語対応を可能にするなど、インバウンド旅行者へのサービス拡充も視野に入れています。これにより、レンタカー市場の新たなスタンダードを築くことが期待されています。

まとめ

バリュートープは、「オールタイムレンタカー」を通じて、新しい時代の移動手段を提供しています。無人・非対面という特性を活かし、若年層を中心に多くの支持を受ける同社の今後の展開から目が離せません。高稼働率という成功要因に加え、今後インバウンド旅行者向けのサービス展開が進むことで、さらなる成長が期待されます。これからのバリュートープの躍進に期待が寄せられています。