新しい体育授業「HADO」がもたらした学びの変革
郡山ザベリオ学園小学校(福島県郡山市)でARスポーツ「HADO」が、体育の授業に導入されました。AR技術を活用したこの新しい形の体育は、考える力や協働力を育む魅力的なアプローチで、多くの児童がその楽しさを体感しました。
HADO導入の背景と目的
学校では「体験」を重視しながら授業を進めています。体育科の青山教諭は、「子どもたちが自ら楽しみながら学べる環境を整えたい」との思いから、この取り組みを開始しました。
授業の進行と児童の反応
授業は「ルール説明」、「練習」、「チーム戦」、「ふりかえり」といった流れで進みました。児童たちは勝利を目指して自ら作戦を立て、仲間と協力しながら挑戦しました。その中で、以下のような声が上がりました。
- - 「シールドの枚数を考慮して作戦を変えたい!」
- - 「先生の動きが凄い、コツは何だろう?」
- - 「もう一回やりたい!」
このように、児童たちが自ら考えて質問し、試行錯誤する姿が随所に見られ、主体的に学ぶ姿勢が育まれました。
高評価の結果
授業後のアンケートでは、85%以上の児童が「とても楽しかった」と回答し、「また体験したい」という声も多数寄せられました。青山教諭は、「予想以上の高評価に驚いている」と話し、その手ごたえを感じています。
教員の洞察と新しい体育の形
青山教諭は、HADOを通して運動量と思考力が同時に育まれる授業が実現したと実感しました。例えば、児童が待機している間もチームで作戦を練り、ICTを活用しつつ考える時間が確保されます。このようなプロセスで思考力を高めることができ、運動も楽しめる授業が展開されました。
地域との連携が生んだ新たなモデル
さらに、郡山ザベリオ学園では、学校の後援会や保護者の協力によってHADO導入が進みました。学園のバザーで体験ブースを設け、収益の一部をHADOの導入費用に充てるという新しい試みが行われました。青山教諭は、「体育の予算だけでは難しいところに、地域の協力が大きな助けになった」とも述べています。
HADOの可能性
HADOは、AR技術を通じて新しい体育の形を提案し、考える力や協働する力の向上が期待される活動です。HADO運営事務局も、今回の事例を通じて教育と地域を連携させた新たな取り組みの重要性を強調しています。このように、地域のサポートを受けながら、教育現場でのARスポーツの導入が進められる点には、多くの可能性を感じさせます。
今後もHADOは教育現場だけでなく、放課後活動や地域イベントなど、多様なシーンで活躍できる新感覚アクティビティとして、さらなる普及が期待されているのです。HADOによる新しい体育の形は、スポーツと学びを融合させる一つのアプローチとして、多くの場面で活用されるでしょう。