押井守と藤原カムイが再び描く犬狼伝説、待望の改訂版が発売決定！

日本の漫画界における名コンビ、押井守と藤原カムイが再び集結します。1988年から連載され、多くのファンを魅了した『犬狼伝説』が、『犬狼伝説改』として新たに生まれ変わります。株式会社双葉社から発表され、発売予定日は2025年3月19日。この改訂版では、原作の持ち味を活かしつつ、新しい描写や要素が加わり、より深みのあるストーリーが展開されることが期待されます。

作品の魅力と新たな収録内容

『犬狼伝説改』には、カラーページを含む完全収録が行われるだけでなく、2024年12月に漫画アクションに掲載された『紅い眼鏡』のコミカライズも特典として収められます。この調査の延長上にある作品は、押井守の実写監督デビュー作である『紅い眼鏡』が40ページの漫画として展開され、読者に新しい視覚体験を提供します。

巻末には、原作者の押井守、作画の藤原カムイ、さらにデザインを手がける出渕裕との記念鼎談も収録されています。これにより、作品の背景や制作秘話が語られる貴重な機会となるでしょう。

物語の設定とテーマ

本作は、第二次世界大戦後の架空の歴史を舞台にしています。日本が敗戦国となり、ドイツ軍の占領下に置かれた世界を背景に、急速な経済成長を描く一方で、社会の暗部にも焦点を当てています。失業者の増加や凶悪犯罪、過激派集団の活動が絡む複雑な社会情勢が、物語に緊迫感を与えています。

特に「首都圏治安警察機構」、通称「首都警」が登場することで、政府が如何にしてこれらの危機に対抗しているか、深く掘り下げられた内容になっています。警察機関「ケルベロス」が持つ高い戦闘能力は、過激派や凶悪犯罪者たちに対抗するための重要な要素となっており、視覚的なアクションと哲学的な問いが交錯する作品となっています。

映画『紅い眼鏡』の再公開も決定

『犬狼伝説改』のリリースと同時に、押井守の第一回実写監督作品となる『紅い眼鏡』が2025年3月21日から全国順次公開されます。38年の時を経て、4Kレストア 5.1chヴァージョンとして蘇る本作は、観客に新たな映画体験を提供することでしょう。キャストも豪華で、千葉繁や鷲尾真知子等の名優が出演。まさに、押井守ワールドの真髄を見ることができる作品です。