沖縄の心と文化を再発見! 横浜に蘇る沖縄芝居の魅力
年末を迎えるにあたり、特別な企画公演が横浜市鶴見公会堂で開催されます。2025年の12月7日、ここで上演される「復活!横浜の沖縄芝居」は、戦後の歴史を背負った沖縄芝居の魅力を再び多くの人々に届けるものです。沖縄からの移住者たちによって育まれたこの地域の文化が、今また色鮮やかに蘇ります。
本公演では、沖縄の伝統を体現する国立劇場おきなわの芸術監督・金城真次氏が指揮をとり、沖縄から第一線で活躍する舞踊家や演奏家が一堂に集結。また、地元横浜にゆかりのある名嘉ヨシ子や野原千鶴といった演者たちも出演し、地域と沖縄の融合した特別なプログラムが展開されます。
沖縄芝居とは
沖縄芝居は、日本の伝統芸能の一つで、琉球王国時代の宮廷芸能に起源を持ちます。しかし、明治時代になって王国が解体された際、宮廷文化は放棄され、民衆向けのエンターテイメントへと進化を遂げました。これにより、庶民の生活を描いた踊りや大衆演劇としての沖縄芝居が誕生しました。
沖縄芝居は、特に「沖縄口」と呼ばれる琉球方言が使われることで知られています。その中でも、歌劇「泊阿嘉」(とぅまいあーかー)は、特に人気のある演目であり、横浜市鶴見区では何度も上演されてきました。古典音楽や民謡をはじめとする沖縄の豊かな音楽がふんだんに使われ、観客を魅了することでしょう。
「泊阿嘉」のあらすじ
「泊阿嘉」は、樽金(たるがに)という主人公が登場する物語です。ある日、彼は泊村の思鶴(うみちる)に一目惚れをします。樽金は思鶴の家の近くまで通い詰め、ついに彼女と結ばれますが、遠くでの仕事のために彼は思鶴と離れ離れになってしまうのです。この物語は、愛と別れ、そして帰郷の思いを描き出しており、観る者に深い感銘を与えることでしょう。
公演情報
- - 日時: 2025年12月7日(日)14:00開演(13:30開場)
- - 会場: 横浜市鶴見公会堂
- - 演目: 歌劇「泊阿嘉」など
- - チケット料金: 4,000円(全席指定)
- - お申込み方法: ご予約は電話(050-3092-0051)またはWEB(横浜能楽堂チケットページ)から可能です。
この公演は、横浜能楽堂が主催し、地域の文化振興の一環として、沖縄芝居を通じた交流と理解を深めるための重要な機会です。戦後の歴史を乗り越えて、今の世代に沖縄の文化を伝える貴重な瞬間を、ぜひお見逃しなく。
お問い合わせ
OTABISHO 横浜能楽堂
横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ5階
TEL:045-263-3055
沖縄と横浜、二つの文化が交差する特別な公演に、皆様のご来場を心よりお待ちしております。