清元演奏会「Le Plaisir」の魅力
2025年9月15日、東京の芝浦文化財団ホール「Espace 宏」にて、「Le Plaisir(ル・プレジール)」と題された清元の演奏会が開催されます。この公演は、清元宗家・七世家元の清元延寿太夫が中心となり、古典芸能である清元を新しい形で楽しめる機会を提案します。そもそも「Le Plaisir」とはフランス語で「楽しみ」や「喜び」を意味し、まさにこの公演の理念を体現した言葉です。
特別な会場での特別な体験
芝浦文化財団ホールは、一般には公開されていない贅沢なサロン空間であり、洗練された静けさに包まれたこの場で、清元節の音楽を心ゆくまで楽しむことができます。開演に先立ち、観客は12時30分に開場され、第一部は13時、第二部は18時から始まります。約2時間の公演には、演奏とともに休憩も含まれており、じっくりと清元を堪能できます。
演奏とトーク、香りの演出
「Le Plaisir」は単なる演奏会ではなく、出演者たちによるトークショーも用意されており、観客は清元やその文化についての深い理解を得ることができます。さらに、この公演では、香りという新しい要素も取り入れられています。フランス人調香師が、歴代の延寿太夫による浄瑠璃を聴きながら创造したフレグランス「EN-JU(エンジュ)」が用意されており、会場に入るとその香りがふんわりと広がります。「槐(えんじゅ)」は「延寿」ともなり、縁起の良い木とされてきたため、この香りが観客を清らかな世界へと誘ってくれるのです。
三つの“喜び”を共に
この特別な公演では、三つの“喜び”を体験できます。まずは清元節の演奏による「喜び」。次に、香りを楽しむ「喜び」。そして、出演者とのトークを通じて新たな発見をする「喜び」です。観客は五感をフルに活用し、心に残るひとときを過ごすことができるでしょう。
清元とは
清元とは、初代・清元延寿太夫が1814年に創始した、日本の伝統芸能であり、三味線を伴奏に物語を語る浄瑠璃の一形式です。現在は七世・清元延寿太夫がその芸を受け継ぎ、2014年には国の重要無形文化財にも指定されるなど、その価値は高まっています。
この独自の芸を近代に再現し、多くの人々に感じてもらえるよう努めるイベントの数々は、これからの日本文化にとって重要な役割を果たすでしょう。ぜひ、この機会に「Le Plaisir」に足を運び、清元の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。主催者の清元宗家七世家元清元延寿太夫と制作協力のオフィス・ヴィスコンティが手掛けるこの催しは、専門的な支援を受けており、さらなる進化を期待させます。
会場の詳細やチケット情報については、以下の公式ページからご確認ください。
清元 無形重要文化財公式ページ
お問い合わせ先は、オフィス・ヴィスコンティの大河原一郎まで、090-3105-3626またはメールでのお問い合わせも可能です。