実写長編映画『ルノワール』がカンヌ映画祭へ
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が主催する実写長編映画の編集コンサルティングプログラム「First Cut Lab Japan 2024」から、早川千絵監督の作品『ルノワール』が選出され、このたび第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に参加することが決まりました。2024年12月、プログラム ・アドバイザーや国際映画界の著名なメンターによるコンサルテーションを受けたこの映画は、2025年5月にカンヌで上映されます。
映画『ルノワール』の背景
『ルノワール』は1980年代の日本、バブル経済の真っ只中を舞台にしています。この作品の主人公は11歳の少女フキ。彼女は両親と共に郊外でのびのびと生活をしており、その豊かな想像力を駆使しながら夏休みを楽しんでいます。しかし、闘病中の父と仕事に追われる母の間には次第に亀裂が生じ、思いもよらぬ出来事が彼女の日常を揺さぶります。フキの視点から描かれる大人の世界は、時にコミカルでありながら、同時に深い人生の複雑さを示しています。
出演者について
出演者には、実力派俳優の鈴木唯、石田ひかり、中島歩、河合優実、坂東龍汰、さらにリリー・フランキーが名を連ねています。監督・脚本の早川千絵は、作品の深さと感情を豊かに描くことに定評があります。
カンヌ映画祭への道のり
「First Cut Lab Japan 2024」でのプログラムは、編集や国際映画業界の専門家たちとの直接的な対話を通じて、監督を含む制作陣に新たな視点やアイデアを提供しました。この経験は、映画『ルノワール』の完成度を高め、カンヌでの上映へとつながったのです。
公式情報
『ルノワール』は2025年6月20日に劇場公開される予定で、公式サイトも開設されています。映画の最新情報は
こちらからご確認いただけます。
まとめ
カンヌ映画祭は、世界中の映画製作者にとっての夢の舞台です。『ルノワール』がこの舞台に上がることは、日本映画にとっても大きな一歩であり、その内容に期待が高まります。1980年代の日本の姿をフキの目を通じて描いた本作が、どのような反響を呼ぶのか楽しみです。引き続き、早川千絵監督の活躍に注目していきましょう。