小型EV三輪車が創る新たなエネルギー供給
EVジェネシス株式会社(東京都渋谷区)は、小型EV三輪車を活用した「小さな小さな発電所」を開発しました。このプロジェクトは、災害時の電力供給を支援することを目的としており、ペロブスカイトソーラーパネルを搭載した電配車が中心となっています。
新たな発電ソリューション
この「小さな小さな発電所」は、小型EV三輪車のルーフにペロブスカイトソーラーパネルを装着し、同時に外付けパネルを組み合わせることで、高い発電能力を実現しています。特に、災害時には電力の供給が必須となりますが、このユニットは必要に応じてパネルの枚数を増やせるため、柔軟に対応可能です。
高効率なペロブスカイトソーラーパネル
搭載されたペロブスカイトソーラーパネルは、軽量かつ柔軟性があり、設置の自由度が高いのが特徴です。さまざまな環境においても効果的に発電でき、電力供給を持続的に行うことができます。被災地での電化製品の使用も可能で、QOL向上にも寄与します。
安全な大容量バッテリー
また、車両に搭載されているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、安全性が高く、火災や爆発のリスクを抑えつつ大量の電力を蓄えることができます。このバッテリーは非常時に持ち運びができ、自動車ではアクセスできない場所への電力供給も可能です。
最適な発電を実現する可動式パネル
ユニークな点は、外付けペロブスカイトソーラーパネルが可動式であることです。太陽の動きに合わせて角度を調整することで、より効率的な発電が期待できます。これにより、無駄なく電力を蓄えることができ、平時から非常時に至るまでの電力確保が可能です。
災害への迅速な対応
「小さな小さな発電所」は、地割れした道路の上に臨時の橋を設置することもでき、孤立した地域への電力供給に役立ちます。この機能によって自動車が通行できない場所でも、迅速に支援を届ける体制が整います。災害大国日本において、電力供給の手段があることは極めて重要です。
社会インフラとしての可能性
実際、EVジェネシスが開発した小型EV三輪車は、平時には日常の移動手段や物流車両として機能し、非常時には電配車として変身することができます。この多様な用途は、緊急時の社会インフラとしての首尾一貫した働きを実現します。
企業・団体との協力を希望
現在、EVジェネシスは過疎地でのインフラ再構築に向けて、企業や団体の協力を求めています。災害時の支援体制を強化するためには、さまざまなスキルや技術を有するパートナーシップが必要不可欠です。
次なる挑戦
最後に、EVジェネシスは設立時に掲げた「陸から海へ、海から空への挑戦」というスローガンを胸に、さらに進化を目指します。空へと飛び立つ日を夢見て、さらなる技術革新と社会貢献を続けていくことが求められるでしょう。