鹿島アントラーズの持続可能な未来への取り組み
鹿島アントラーズが、フットボールファンの応援を取り巻く環境への意識を高めるための新たな試みを始めました。それは「ホームゲーム来場者移動レポート」の公開です。このレポートでは、サポーターの移動に伴う環境への影響を数値で可視化し、サステナブルな観戦スタイルの実現を目指す取り組みとして位置づけられています。この活動は、アントラーズのサステナビリティ方針「ずっと同じ夢を〜With Antlers, For Sustainability〜」の一環です。
環境負荷を理解するためのデータ
このホームゲーム来場者移動レポートは、2026年の明治安田J1百年構想リーグの全9試合に参加した来場者に関するデータを元にしています。レポートによれば、来場者の半数以上が県外からの訪問でした。平均移動距離は123.8km、往路の所要時間は約4時間という結果が出ています。特筆すべきは、全体の81.3%が自動車を利用していることです。この自動車の利用が、なんと年間5,182.8トンのCO2を排出しており、これは約55個分の杉林が1年間で吸収できる二酸化炭素量に匹敵します。
アントラーズの特性と環境負荷
鹿島アントラーズは、その地理的な特性上、サポーターたちが長距離移動をしなければならず、これが環境への負担に直結しています。この現実を受け入れ、アントラーズは「どのようにしてサステナブルな来場スタイルを実現できるか」を模索しています。観戦に来る熱心なファンのために、どうすれば地元の美しい環境を守りながら応援を続けられるか、真剣に考えているのです。
調査結果から明らかになったこと
来場者の移動状況
茨城県内からの来場者は37.6%にとどまり、東京都や千葉県など、広い範囲からの来場者が多数存在します。また、一般入場が始まるキックオフの3時間前にはすでに約40%が到着しており、早くからスタジアムで楽しむ観戦スタイルが見受けられました。
交通手段の利用状況
ほとんどの来場者が自動車を利用しているのが現実ですが、茨城県外からは約15%が公共交通機関を利用。特に東京からの高速バスが活発に利用されています。これにより、少しでも環境負荷を軽減しているといえるでしょう。
CO2排出量の詳細
9試合で推計される総CO2排出量5062.8トンのうち、実に96.2%が自家用車(タクシーやバイクを含む)から来ています。このことから、長距離の自動車利用が環境への負担を増大させている実情が浮き彫りになりました。
新たな環境対策
アントラーズでは、明治安田J1百年構想リーグの中で新しい環境負荷軽減施策を展開しています。例えば、貨物専用の「神栖駅」を利用したパーク&ライドの特別列車の運行。この施策は、観客が車から鉄道にスムーズに移動できるようにしたものです。この取り組みでは約200名が参加し、総計で773.3kgのCO2を削減しました。また、スタジアム直通バスの利用を促進し、さらに1,594.0kgのCO2削減に成功しています。
未来へ向けた目標とお願い
2026/27シーズンには、さらに強力な環境減少への取り組みを進める計画です。サポーターに対しては、観戦スタイルに合わせた工夫をお願いしています。近隣からの来場者には自転車や徒歩、公共交通機関の積極的な利用を呼びかけ、自動車を利用するサポーターには相乗りを提案しています。
地元の美しい環境を守り、未来の世代がサッカーを楽しむために、皆様の理解と協力をお願い申し上げます。鹿島アントラーズとともに、サステナブルな応援スタイルを築いていきましょう。